観たい映画は何本もあれど、遠征が続いたりして全く観れておらず。
今日は映画を観る日にする!と決めました。
まず1本目はこちら。あと1週間で公開が終わっちゃうので。

エルミタージュ美術館エルミタージュ美術館 美を守る宮殿
監督:マージー・キンモンス   
出演:ミハイル・ピオトロフスキー館長、建築家レム・コールハース、彫刻家アントニー・ゴームリー、トム・コンティ(声の出演)
【あらすじ】
世界三大美術館といわれる、フランスのルーヴル(1793年設立)、米国のメトロポリタン(1870年設立)、そしてロシアのエルミタージュ。そしてなかでも1764年創立のエルミタージュ美術館は歴史が最も古く、絵画、彫像、宝飾品、陶磁器、武具など膨大な所蔵品は世界一と言われ、300万点の至宝に、2,000の部屋、他のどの美術館よりも多い学芸員を有し、年間366万人以上(2015年)の入場者が訪れる世界最大級の美術館である。そんなエルミタージュ美術館の真の姿に迫り、その誇りと250年もの時を超えて今なお特別な存在であり続ける理由を明らかにしていくドキュメンタリー。



これを観たかった理由は、「大エルミタージュ美術館展」が
今名古屋に巡回してきており、それを見たいと思っているので
だったら、ちゃん都美術館の事を知った上で見たいな、と
思ったからです。
あまり混んでいないんじゃないか?と勝手に思っていたのですが
そこそこお客様が入っていましたね。




このテのドキュメンタリーは、何本か観ているのですが
その中では一番面白く観られたな、と思います。

私はロシアの歴史に全く詳しくないし・・と思っていたのですが
この映画を観て、結構知っている部分があって驚きました。
思い返すと、(ベルばらの著者である)池田理代子さんの作品を
高校〜大学時代に(ベルばらを含めて)立て続けて読みまして
その中で「オルフェウスの窓」やら「女帝エカテリーナ」も
読んでいたのを思い出しました。漫画って凄い力があるよな(笑)。

そして、あのエルミタージュ美術館の壁に掛けられた絵画の多さは
ちょっと・・・どうなの(笑)?
左右もキチキチに詰めてあって、しかも上下2段だなんて。
確かに「沢山の名画がある」という迫力はありますけど、一般的には
もう少しゆとりを持った展示をするもんじゃないでしょうか(笑)。
沢山ありすぎて、観てる方が疲れそう。

しかし、「美術」という政治や戦争に全く関わりのない物や
キュレーターなどの美術に関わる人も、戦争などによって、
巻き込まれ、振り回されてしまうんだな・・という事を改めて
思い知らされますね。

でも「ロシアの革命はフランスと違って文化に優しかった」
というフレーズが印象的でしたが、極秘の輸送列車を仕立てて
美術品を総出で疎開させる、など、人々の努力があって、
今の世に美術品が遺されたんですね。
そして、何人も人が死ぬほど人民が働かされて、今の建物が
復元されたという事も、忘れちゃいけませんね。

ロシアかあ・・・。
絶対に行く機会はないだろうなぁ。でもこの美術館は一度
行ってみたい。美術館の館長をはじめとした「美術は展示されて
なんぼ」という感覚と、それを実践するのは素晴らしいことですね。
ただ、「戦争でドイツに襲われたので、終戦後にドイツに
奪われた美術館を取り返し、補償としてドイツが持っていた
美術館を接収しよう」という考えは、どうも賛同しかねますが。

来週末にでも愛知県美術館に行ってみようと思います。