朝イチでチケ取りがあったので、今日の活動は午後〜夕方。
まずはホットヨガに行き、それからミリオン座へ。

モリーズ・ゲームモリーズ・ゲーム
監督:アーロン・ソーキン
出演:ジェシカ・チャステイン、イドリス・エルバ、ケビン・コスナー、マイケル・セラ
【あらすじ】
その名を聞けば、世界中の誰もが知っているハリウッドスターが顧客リストに並ぶ、エクスクルーシブなポーカールームが実在した。賭け金の最低額は1万ドル(100万円相当)だが、どんなにキャッシュを積んでも、オーナーからの招待がなければ覗くことも許されない。まるで都市伝説のようなサロンのオーナーは、何の後ろ盾も持たない26歳の独身女性、モリー・ブルーム。だが、栄光を極めた果てに、違法なゲームを主催した容疑でFBIに逮捕される。《アメリカ》


去年観た「女神の見えざる手」がとにかく面白くて印象的で
それと同時に、主演のジェシカ・チャステインも強く印象に
残っていたので、この作品も楽しみにしていました。
何となく雰囲気が「女神の見えざる手」に似ていそうですが。




うん、面白かった!
そして、キャラクターは「女神の見えざる手」に似た所もありますが
(あそこまでスーパーウーマンではないが)これって実話ですよね。
実際のモリー・ブルームの写真も見ましたが、ジェシカ・チャステインに
似た美人でした。
そして映画のベースとなった告白本も日本で発売される事になったとか。
・・・ちょっと読んでみたい。
賭博というものに対する法律や司法制度の違いも面白かった。

父親が大学教授で、母親がスキーのインストラクター。
自分も全米3位でオリンピックをめざし、弟もスキーで全米1位。
大学の成績も主席で卒業するほど頭もいい。
でも、親から厳しく育てられ弟のように愛された実感がない。
なのに、ちょっとした事故で選手生命を絶たれてしまった後の話。

野暮ったかったジェシカ・チャステインが知識と経験を増やして
どんどんと変貌を遂げていく姿が見事です。
(とはいえジェシカ・チャステインは若い頃を演じると少し無理がある・・)
元々とても頭のいい人だっていう事が良く分かるし、きちんと
帳簿もつけ、ギャンブルに溺れていく人に忠告したりもしていて
そこそこちゃんと経営をしていたのに、事業規模を上げていくにつれ
焦燥感に駆られてしまい、目的を失ってしまったのね・・。
元々最初に働いたカジノの参加料が1万ドルだったけど、これ約100万円。
最終的にモリーがNYで開いていたカジノは参加費が25万ドル。
って事は2500万円って事でしょう?
120万ドル失った人って事は・・・(呆)。
世の中には、お金の使い方の基準がかけ離れている人が、どんだけ
いるんだか。もっと有意義な事に使えばいいのに〜(爆)。
まあ、それが出来ないからギャンブル中毒なんだろうけども。

何百万ドルもたくわえたモリーが、数ドルのホットドックも買えない
ほどお金に困窮しても、自分のプライドと信念だけは失わない強さ、
実際は「ニガーのベーグル」と言われた言葉を、自分の著書では
「貧乏人のベーグル」と表現するようなところも、最初は頑なに
弁護を引き受けなかった弁護士を動かしたんだろうな、と。
彼女のそんな所は、とうとう最後まで揺らぐことは無かったですね。

でもスリリングな所だけでなく、父親とのスケートリンクでの姿に
思わず泣けてしまったりして、良くできた脚本だなと思いますよね。
モリーの弟は医師になったりして成功しているけど、ちゃんと裁判に
顔を出すなど、家族も絶縁状態になったりしていなかったようで、
全てを失ったと言っても、ちゃんと家族がいて良かったな・・と
思わず彼女よりの目線で観ていました。

これからモリーが支払わなければならない負債は本当に大きいけど
彼女ならば、何とか乗り越えられるよね、と思える力強いラストで
なかなかカタルシスのある終わり方でもありました。

うむ・・・。負けず嫌いは程々が一番。
そして、生活レベルも程々が一番(笑)。