朝イチで歯医者、一旦パルコによって映画のチケットを買って
それからジムで筋トレし、ホットヨガまでやって、またパルコへ。

マイ・サンシャインマイ・サンシャイン
監督:デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン
出演:ハル・ベリー、ダニエル・クレイグ、ラマー・ジョンソン
【あらすじ】
1992年、LA・サウスセントラル。家族と暮らせない子供たちを育てるミリー。貧しいけれども、ミリーの愛情は光に溢れ、誰もが居場所を見つけていた。隣人オビーは騒々しいミリーたち家族に文句をつけながらも、実は彼らを見守っている。しかし、黒人が犠牲になった事件に対する不当な判決が出たことにより、LAで暴動が始まり、ささやかに暮らしていたはずの彼らの生活にも変化が訪れる…フランス・ベルギー合作≫


キャストが豪華なのと、何となく「万引き家族」的なあたたかい
作品なのかなー、等と勝手に思って、観に行きました。
オープニングで原題が「Kings」となっているのに、一抹の不安が・・。
原題と邦題がかけ離れているときは、残念な場合が多い(自分比)ので。




・・・・予感は当たったよね。何が「マイ・サンシャイン」なんだか。
家族を描くというよりは、ロサンゼルス暴動を描く映画でしたか。
ロス暴動は、私がアメリカ(シアトル)に数か月だけ住んでいた年の
翌年に起きたはずで、当時の友人がまだシアトルに何名も残っていたので
大丈夫だろうか、と心配したことを覚えています。
暴動はロスから広がっていたし、今みたいにメール等のツールも無かったし。
(シアトルでも小規模な暴動っぽい事、デモ的な事はあったみたいだけど、
財政的に豊かな街でもあったので、そこまで酷くは無かったらしい)

この一家は恵まれない子供たちを引き取っているらしい・・
という事は分かるのだけど、その経緯だったり、主人公のミリーの背景が
描かれないので、一人もミリーの子ではないのかどうか、が今一つ
よく分からない。割とこういうのって、内容を観ると分かってくるもの
なんだけど・・・。
あとは、隣人のオビーはドラック中毒なんじゃないの?というぐらい
エキセントリックに最初は描かれていたのに、途中からは分別のある
大人の男に描かれていて「あれ、同じ人なの?」と思うぐらいで、
唐突感があって、イマイチついていけない。

何がついていけないって、あの子供達。
なぜにそこまで好戦的なのか。
略奪することに対して罪悪感もなく、楽しんでいる。
これって、国民性というよりは、文化というか教育問題な気もしますが
震災が起きても、略奪が起きず、行列をつくって整然と買い物をする
という日本の姿を見ているので、嫌悪感しかないというか。
無力感を感じるというか。
もちろん、そうさせてしまう程の差別や仕打ちがある結果だろうし、
私でも「あり得ない判決」とは思うけど、だからといって・・・。

映画としても、90分未満なのに長く感じたなぁ。
全日の「パッド・マン」が140分弱なのに短く感じたのと真逆。
何が伝えたかったのかな・・・。
伝えたい事があるとは思うのだけど、嫌悪感が先にたってしまって
あまり素直に受け止められなかったのが、私の感想ですね。残念。