今年は割とコンスタントに本を読んでいる気がします。
敢えて感想を書くほどでも・・と思う作品については、
読んではいても、ここにアップはしていませんので。

ぼくのメジャースプーン「ぼくのメジャースプーン」
著:辻村深月
【あらすじ】
ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった―。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に一度だけ。これはぼくの闘いだ。
 




前にも書きましたが、私は本を選ぶセンスがありません。
なので、観た映画の原作とか、読んで面白いと思った本と
同じ著者の本を読んだりとか、本好きで私とは趣味が違う友人が
貸してくれる本を読んだりとか。

ただ、私もそこに課題は感じており(笑)、何とか自分で今まで
触れたことのないような本、探さないとなぁ・・と思って、
密林で評判の良さそうだったこの本、ポチってみました。

辻村さんは「ツナグ」で一度読んだことがありましたね。





面白かったのですが、ちょっと不思議な感覚の本でもありました。

主人公は小学生の「ぼく」。彼の目線で書かれています。
だから単語は比較的平易なものが選ばれていますが、内容はかなり
哲学的で深いです。

「ぼく」の幼馴染の「ふみちゃん」が悲惨な事件に巻き込まれ、
声と感情を失ってしまう。ふみちゃんをそんな状態にした犯人に対面
する機会を得た「ぼく」は自分の持つ特殊能力を犯人に使おうと考える。
そこで同じ能力者である叔父と「どうその能力を使うか」という
レッスンを受けるのですが、全体的に「アンガーマネージメント」
について書かれている本なのか?と思うほどです。

「復讐」って何なんだろう。
「反省する」って、「愛する」って何なんだろう。

この二人のやり取りに大部分が割かれており、ここがなかなか深い。
これ、子供の教材にも出来そうだし、大人にとっても改めて
考える機会になるなーと。
まあ、子供が主人公の作品あるある、で「小学生がこんな事を
考えますかね?」とか「理解が速すぎませんか?」とかの違和感は
ありますけど、それを言い出したら読めなくなる本だらけですから。

その中で、「ぼく」が出した解答や、彼の陥っていた状態には
「はっ」とさせられますし、最後の先生と「ぼく」の会話、そして
最後のふみちゃんの様子には、思わずホロっとさせられてしまった。

自分にあんな能力があったら、何か使いたい事があるかなぁ・・。
デスノートの時にも同じことを考えたりしたんだけど、思い当たらない
っていうのは、幸せな事なんでしょうね、今の私が。

今回の選択が、まぁまぁアタリだったのに気をよくして、勢いで
密林で5冊も追加でポチったぜ(笑)。