20時40分でミリオン座で観た映画が終わり、21時15分後開映の
映画をハシゴするため、ミッドランドスクエアシネマ2へ。

運び屋運び屋
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド 、ブラッドリー・クーパー、ローレンス・フィッシュバーン、マイケル・ペーニャ、ダイアン・ウィ―スト、アンディ・ガルシア、アリソン・イーストウッド、タイッサ・ファーミガ
【あらすじ】
巨大な麻薬組織で、巨額の麻薬を運ぶ腕利きの男。 全米麻薬取締局が必死に追跡した“運び屋”の正体は…なんと!90歳のジジィだった! アール・ストーンは家族とも疎遠で、孤独な90歳の男。商売に失敗し、自宅も差し押さえられかけたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられるが、それが実は巨大麻薬組織の「運び屋」だった…。≪アメリカ製作≫


むりに平日の夜にハシゴをしなくても・・って話ですが
これから上映回数がどんどん減ってしまうでしょうから、
ますます観に来るのが難しくなってしまいます。
なので、少々無理をしてでも今週観なければ!と思ってました。

大好きだったハリウッド男優のフィリップ・シーモア・ホフマンも
ロビン・ウイリアムズも亡き今となっては、唯一観つづけていきたい
と思うクリント・イーストウッドが、一度は「俳優はこれが最後」
と言っていたのに、再びスクリーンに戻ってきたのですから。




やっぱり素敵ですね、クリント・イーストウッド。
どんな役でもやれちゃう俳優さん、っていうイメージがありますけど、
今回はある意味人間臭いですけど、どうしようもない頭の古い
頑固アタマのダメおやじ、っていう感じでしょうか。

相手がマフィアのボスだろうが、銃をつきつけられようが、
ビビることなくマイペースを貫く元気老人。
戦争に従軍した、退役軍人だっていう事の特徴なんでしょうかね。

でも何となく分かりやすい、憎めない老人でもある。
誰かに喜ばれることが好き、誰かに「ありがとう」って言ってもらえる
事が好き。というかそれが生きがいと言ってもいいくらい。
そして、自分が充実する事が何よりも大切で、家族もそれを
分かってくれていると、自分の都合で考えちゃうタイプね。

で、周りに感謝されていい気になって、無理に稼ぐ必要もないのに
何度も麻薬の運搬に手を染めて、抜け出せなくなってしまう
というお調子者っていうか。(金のブレスレッドを買ったり、
新車を買っちゃったりもしますしね)

でもそんなマフィア仲間の事と垣根なく接する事で親しくなったり
裁判でもさっさと罪を認めてしまったり、いい意味での「古き良き
アメリカ」を体現していたりもした気がします。

そこまで重くもなく、「運び屋」というタイトルよりはライトな、
社会問題というよりも、家族についての映画でした。
もっとガッツリしたものを期待していた・・というのが正直な
所ですが、これはこれで面白かったです。