最初は興味の無かった作品だったのですが、アカデミー賞の
授賞式でスパイク・リー監督が「グリーン・ブック」に対して
コメントしていた事が記憶に残っていたんですよね。

ブラック・クランズマンブラック・クランズマン
監督:スパイク・リー
出演:ジョン・デビッド・ワシントン、アダム・ドライバー、ローラ・ハリアー
【あらすじ】
1979年、コロラド州コロラドスプリングスの警察署で、初の黒人刑事として採用されたロン・ストールワース。署内の白人刑事たちから冷遇されながらも捜査に燃えるロンは、新聞広告に掲載されていたKKKのメンバー募集に勢いで電話をかけ、黒人差別発言を繰り返して入団の面接にまで漕ぎ着けてしまう。しかし黒人であるロンはKKKと対面できないため、同僚の白人刑事フリップに協力してもらうことに。電話はロン、対面はフリップが担当して2人で1人の人物を演じながら、KKKの潜入捜査を進めていくが……。≪アメリカ製作≫


★第91回アカデミー賞(R)<脚色賞>受賞



予告を観る限り、コメディーだと思っていたんですよね。
でも違うらしいぞ?と。
ただ上映時間が長いので、なかなかタイミングが掴めなくて
ようやく仕事を少し早めに上がれば間に合う・・という
上映回を発見して、フレックスを取ってパルコまで向かったのでした。






やだ・・面白いじゃないですか・・・。見逃さなくてよかった・・。

「グリーン・ブック」も面白く無かった訳じゃない。
でも、私には世の中で絶賛されるほど刺さらなかったんです。
私、天邪鬼だからなぁ・・と思っていたんですが、この作品を観て
なんかその理由が分かったような気がしたのです。
上手く言語化できないんですが、平たく言えば「グリーン・ブック」は
キレイに収まりすぎているというか。

この作品では黒人・有色人種・ユダヤ人への差別感情の現実を
KKKを通して私たちに見せてくれるだけではなく、最後に2017年の
実際の映像や、エンドロールでの映像で「今だって続いてるよ」
という現実を突き付けてくる。
KKKの幹部であるデビッド・デュークが政界に進出する・・と
上司に言われたロンが「国民はそんな男を選びませんよ」って
言うシーンがもうね・・、今のアメリカに対する強烈な皮肉でしょ
って思っちゃいますからね。

ただ、それを笑いもあり、スリルもあるエンタメに仕上げている
っていうのがいいんですよ、映画としてね。

ロンとフリップの二人はKKKから憎悪される黒人とユダヤ人。
命を懸けた潜入捜査をする中で出来てくる二人の連帯感みたいなものも
刑事ものにありがちで楽しいし、ロンが徐々に署内に溶け込んでいく
シーンにはホットさせられるし、単純に「バレた?」と思うとハラハラ。
パトリスにセクハラした、ロンの同僚でもある強烈差別オヤジを皆で
退治するシーンなんかは、エンタメ感溢れててスッキリ。
(で、またその直後にどよ〜んとさせられたりして(笑))
とても多層的というか、いろんな面で見応えのある作品でした。