ジムに行ってヘロヘロになった後で、向かったのは映画館。
これ、観たかったんです。

DON'T WORRY「ドント・ウォーリー」
監督:ガス・バン・サント
キャストホアキン・フェニックス、ジョナ・ヒル、ルーニー・マーラ、ジャック・ブラック
【あらすじ】
アルコールに頼る日々を過ごしていたジョン・キャラハンは、自動車事故に遭い一命を取り留めるが、胸から下が麻痺し、車いす生活を余儀なくされる。
絶望と苛立ちの中、ますます酒に溺れ、周囲とぶつかる自暴自棄な毎日。だが幾つかのきっかけから自分を憐れむことを止めた彼は、過去から自由になる強さを得ていく。そして、持ち前の辛辣なユーモアを発揮して不自由な手で風刺漫画を描き始める。人生を築き始めた彼のそばにはずっと、彼を好きでい続ける、かけがえのない人たちがいた・・・。≪アメリカ製作≫


海外の男性の俳優さんで、今は特にご贔屓は居ないのですが、
好きだったのが、フィリップ・シーモア・ホフマンと、
更に好きだったのが、ロビン・ウィリアムスでした。
(二人ともお亡くなりになってしまったのですが・・・。)
特にロビン・ウィリアムスがAERAの表紙になった時には
嬉しくて思わず買っちゃったもんね。

そんなロビン・ウィリアムスが映画化を希望して権利を購入
していたのがこの作品なんだとか。
そんなエピソードを聞いたら、観に行かない訳にはいかない
じゃないですか!
そしてこのフライヤーの振り返って、ペンをくわえた上目づかいの
ホアキン・フェニックスの表情がロビン・ウィリアムスを
彷彿とさせて、もう・・たまらないですね。






ロビン・ウィリアムスの面影を求めて(?)観に行ったと言う
私なので、あまりストーリーについては分かっておらず・・。
風刺漫画家のジョン・キャラハンが事故で体の自由を失ってからの
再起のお話なのかな・・と単純に考えていました。

いや、確かに「怪我をして障害者になってから、マンガ家になるまで」
のストーリーではあるんですが、どちらかというと、けがの前からの
アルコール依存からの離脱、アルコール依存に陥るまでの自分の
生い立ちや自分自身を受け入れるまでの物語、と言う感じなんですね。

アルコール依存の程度が、相当ヤバいですね。
言葉は悪いですが、事故に遭わなかったとしてもアルコールで
相当体にダメージを与えていたんだろうな、と思うレベル。
あそこまでの依存には、正直嫌悪感を感じますが、同時に怖いものだな
とも思いました。

いつも不満を口にしていたキャラハン。
でも、自分にゆかりのある人達に謝りに行くシーンについては
思わずホロっとさせられちゃいましたね。
人は素直に謝られると、心を開いてくれるものなんだな、と思ったり。
ここは自分も顧みなければいけない所だと思ったりもしました。
そしてこの頃になると、キャラハンの表情も変わってくるのですよね。

「ああ、ロビン・ウィリアムスでもこういう表情をしただろうな、
彼だったらここをどう演じていたかな」とか「ああ、ロビン・ウィリアムス
が選びそうなお話だな」等と、考えながら観ていた1本でした。
エンドロールでは「Special Thanks」として名前もクレジットされてて。
ロビン・ウィリアムスで観られなかったのは残念だけど、思いがけず
スクリーンでまた名前が見られて、胸熱になった私なのでした。