このために遠征してきた訳ではありませんが、タイミングも合ったし
イギリス王室モノも好きだったので、観てみましょう、と。

クイーンエリザベス「クイーン・エリザベス -輝ける王冠と秘められし愛 -」
日生劇場 XB列 12:00開演、 14:50終演
脚本:齋藤雅文  演出:宮田慶子
出演:大地真央、睫斃彩蕁⊆里咲穂、廣田高志、増澤ノゾム、藤川三郎、粟野史浩、平尾仁、佐渡稔、西岡馬、長野博
【あらすじ】
即位した女王エリザベス(大地真央)はウィリアム・セシル(西岡馬)の助けもあり、女王としてその政治的手腕をふるっていく。周囲から国を守る為に政略結婚を迫られる中、エリザベスは、自分は国と結婚したのだと宣言し、未婚のまま王として生きると決意する。そんな中、彼女の心の支えとなっていたのは側近のレスター伯(長野博)であった。一方、大国スペインの侵攻計画や、女王暗殺の陰謀が判明するなど、国を取り巻く状況は油断のならないものだった。遂に来襲したスペインの無敵艦隊に対し、甲冑を身に着け野営地の兵たちを鼓舞したエリザベスは、国を守ることには成功するが、最愛のレスター伯を失ってしまう。その心の隙間を埋めたのは、若く魅力あふれるエセックス伯(睫斃彩蕁砲世辰拭しかし、政治を操ることが得意でなかった彼は不満分子に祭り上げられ、謀反の罪で捕らえられてしまう・・・
 


宝塚ファン仲間と思われる一団の中に紛れ込むような席で
何とも居心地の悪い開演前(笑)。  
日生劇場での久しぶりの前方席になります。





エリザベスがロンドン塔に幽閉されるシーンから開幕です。
彼女の前に現れる、大きな鎌を研ぐ死神に「もっと生きたかった」と
すがるエリザベス・・・だけど、これは全て夢。
証拠不十分で釈放されてからのお話が本編となります。

そう言えば、私は大地真央さんの舞台を観るのは初めてかも。
なので、これが彼女のデフォルトかどうかは分からないのですが
セリフ回しがどうも・・・苦手でした。聞き取りやすいんですけど
あざといというか、不自然なほど芝居がかっているというか
凄くゆっくりなんですよね。
インタビューなどで拝見する時には全く気にならなかったのですし
途中、臣下を叱り飛ばす時には違和感が無かったので、役作りとして
敢えてそうされていたのかもしれません。

そして、そんなエリザベスの所にやって来るレスター伯(長野博)。
・・・・なんだろう、この動きといい、セリフ回しとい・・
登場してすぐに客席から、ちょっとした笑いが起きた程ですよ。
わざとらしいキザっぷりっていうんですかね。
その割に、ビジュアルは実年齢(46歳)なりなんですよねぇ。

不遇な時代をお互い知っているレスター伯とエリザベスは恋愛
というよりは「同志」という印象が強かったです。
ひたすらエリザベスを支えるレスター伯、というか。
そんなエリザベスにエセックス伯を引き合わせたのも、エリザベス
の事を想って、という事なんですよね。
余命のしれた自分の後を託す・・という意味で。

それに対して、エセックス伯のクズっぷりといったら・・(笑)。
演じた睫斃彩蕕気鵑どういう方かは存じませんが(Jのアイドル?)
彼の発声も苦手でございました。
「はい」という返事の仕方が何だかいちいち癇に障るし、
ハリボテ感がハンパないです。
ただ、これはエセックス伯という役を考えると、むしろ正しいと
思うのですよね。エセックス伯もプライドだけは高く、中身が
伴っていない・・という残念な人なので。
何でこんな男に夢中になっちゃったんだろうねぇ・・。
「恋愛感情」と言われればまだ納得できるけど、そこは否定するから。
あそこまでエセックス伯をかばってきたエリザベスなのに、最後は
何故あそこでいきなり切ったのかしらね。

女官役の樹里咲穂さんは素敵でした・・。
エリザベスと共に女官としての経験を積んでいき、エリザベスとの
距離感がどんどん狭まってくる感じが。とても自然な演技なので
彼女や西岡徳間さんが出てくるとホっとしたものです。

ジェーン・グレイやメアリー・スチュアートなど、それぞれ別の舞台で
観てきた内容と少しずつ被るので、色々なものが繋がって、観ていて
面白かったです。衣装も素敵ですし、舞台そのものも丁寧に作られて
いるな、と思いました。
ただ、主演の三人の芝居には感情移入が出来なかったので、何となく
目の前でサラっと終わってしまった、という感覚があるのも事実です。

カーテンコールはもう「大地真央の為にある」と言わんばかり(笑)。
彼女が登場する時にはBGMまで止まって、全員でお迎えするという体で。
お辞儀なのに顔は下手側を向き、両手を胸の所で交差させて膝を折る姿は
もう神々しいほど美しかったですよ。あの横顔を見せたかったのかな。
特に首やデコルテの美しさといったら、本当に凄いと思いました。