昨日の土曜日は一日休日出勤でしたので、今週のお休みは今日だけ。
そんな日には定番のスケジュールが一番(笑)。
という事で、ジムに行ってから映画を観に行って参りました。

誰もがそれを知っている誰もがそれを知っている
監督:アスガー・ファルハディ
出演:ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデム、リカルド・ダリン
【あらすじ】
アルゼンチンで夫と2人の子どもと暮らすラウラが、妹アナの結婚式に出席するため、故郷スペインの小さな村に子どもたちを連れて帰ってくる。地元でワイン農園を営む幼なじみのパコや家族と再会し、ともに喜ばしい日を迎えるラウラたちだったが、結婚式のアフターパーティのさなか、ラウラの娘イレーネが姿を消してしまう。やがて何者かから巨額の身代金を要求するメールが届き、イレーネが誘拐されたことが判明。それぞれが事件解決のために奔走するなかで、家族の間にも疑心暗鬼が広がり、長年に隠されていた秘密があらわになっていく。 ≪スペイン・フランス・イタリア合作≫


この監督の作品は『別離』『セールスマン』も観ているので
興味があったんですよね。
最近は客席がガラガラ・・という事象が続いていましたが、
今回はそれなりにお客さんも入っていましたね。





映画としては面白いと思って観ていましたが、あまり後味のいい作品
という訳じゃありませんね。まあ、この監督ですから、想定の範囲内
って言う感じではありますが(笑)。

観ていてもこの誘拐は「ちょっとおかしくない?」と思う事が多く
(その辺りは警察のOBと言う方が指摘していますが)これは
一般的な営利誘拐ではないよね、という事は匂わせています。
でも結構、こういうのって分かっちゃうんですよね(笑)。
とうか、分かるような演出をしているものなんですよね。

映画としては楽しく拝見しましたけども、どうしてもこのラウラ
という女性が好きになれないんですよね。
(ペネロペクスス自体はとてもおキレイで素敵でした)
子供が誘拐されて必死になる事は分かるけども、元彼に30万ユーロ
(今のレートがよく分からないんだけど、3000万以上でしょ?)
土地を売ってくれとか、よく言えるわ・・と。
女性らしいと言えば女性らしい選択だと思いますけどね。
じゃあ、どうしたらよかったのよ?と問われると私も何とも
言えないんだけど、実家を抵当に入れて借金するとか・・。

突然「実はあなたの子なのよ、だからお金を何とかして」って
告白されて、農園を売って娘を助けたけど妻には逃げられ、
娘には父親と名乗りを上げる事が出来るわけでもなく、さっさと
南米に帰国してしまうのに、幸せそうな笑みを浮かべるパコって
どんだけお人よし・・・。

母親は恐らく真犯人が分かっているだろうから、その後で
モロモロ解決しそうではあるけど、そすうると姉妹の仲は決定的に
なっちゃうだろうし、パコの夫婦仲は戻らないだろうし、
イレーネの出生の秘密は「誰もが知っている」状態になっちゃったから
もう実家にも戻りづらいだろうし、やっぱり後味に苦味が残る
そんな作品で、またそれが味になっていたな・・と思います。
(しかし、スペインの結婚式は賑やかすぎでしょ(笑))