本当は別の日に別けて観たかったんですが(疲れるのでね)
上手くチケットが取れなくて、通し観劇となりました。
でも「ヘンリ六世」→「リチャード三世」の順で観る事は私的に
マストだったのですよね。逆に観ても面白いとは思いますが
私の知識ではその域には達していない自覚がありましたので(笑)。
世界を憎悪し、信じるものは己の野心のみ。王位のためには手段を選ばないリチャードは、実の兄を陥れ、殺した敵の妻を口説き、幼な子を惨殺し、利用し尽くした臣下はゴミのように捨て、疾走する。爽快なまでの「悪」を貫く、人類を魅了してやまないシェイクスピアが生み出した稀代のトリックスター。「悪」の先に待ち受けていたものとは・・・
「ヘンリー六世」が17時過ぎに終演し、夜公演の整理券に
早めに並ぼうと思うと、使える時間は1時間もない。
劇場近くにはめぼしいお店も無くて、近くのカフェにも行って
みたけど、お休みの様子。目白まで戻る程の時間も無い。
近くのスーパーに入ってジュースを買ったり(ついさっきまで
舞台で拝見した役者さんも買い物に来ていましたよ。
「髑髏城の七人」のTシャツを着ていらっしゃいました)
しましたが、他にやることも無いので「もう並んでしまえ!」と
劇場に戻ると、既に何名か並んでいらっいました。
そのまま劇場に残れば良かったかなーとも思いましたが、
座りっぱなしだったので、ちょっと歩きたかったんですよね。
結局、夜公演の整理番号は「7番」でした。
昼夜とも全く同じ席、2列目の通路側の席を選択。
ちなみにこの「リチャード三世」は大千秋楽でした。
上手くチケットが取れなくて、通し観劇となりました。
でも「ヘンリ六世」→「リチャード三世」の順で観る事は私的に
マストだったのですよね。逆に観ても面白いとは思いますが
私の知識ではその域には達していない自覚がありましたので(笑)。
カクシンハン第13回ロングラン公演
WARS OF THE ROSES「薔薇戦争:リチャード三世」
シアター風姿花伝 18:30開演、21:00終演原作:W.シェイクスピア 翻訳:松岡和子
テキスト・構成:カクシンハン 演出補:木村龍之介
【あらすじ】世界を憎悪し、信じるものは己の野心のみ。王位のためには手段を選ばないリチャードは、実の兄を陥れ、殺した敵の妻を口説き、幼な子を惨殺し、利用し尽くした臣下はゴミのように捨て、疾走する。爽快なまでの「悪」を貫く、人類を魅了してやまないシェイクスピアが生み出した稀代のトリックスター。「悪」の先に待ち受けていたものとは・・・
「ヘンリー六世」が17時過ぎに終演し、夜公演の整理券に
早めに並ぼうと思うと、使える時間は1時間もない。
劇場近くにはめぼしいお店も無くて、近くのカフェにも行って
みたけど、お休みの様子。目白まで戻る程の時間も無い。
近くのスーパーに入ってジュースを買ったり(ついさっきまで
舞台で拝見した役者さんも買い物に来ていましたよ。
「髑髏城の七人」のTシャツを着ていらっしゃいました)
しましたが、他にやることも無いので「もう並んでしまえ!」と
劇場に戻ると、既に何名か並んでいらっいました。
そのまま劇場に残れば良かったかなーとも思いましたが、
座りっぱなしだったので、ちょっと歩きたかったんですよね。
結局、夜公演の整理番号は「7番」でした。
昼夜とも全く同じ席、2列目の通路側の席を選択。
ちなみにこの「リチャード三世」は大千秋楽でした。
『ヘンリー六世』ではキャストが舞台奥の方をみて記念写真を
撮っている様子を、私たちが後ろから見ている・・と言う形で
幕を閉じましたが、この「リチャード三世」では同じシーンを
逆向きに演じるシーンで開幕です。
つまり「はい、ヨーク」という掛け声で記念写真を撮るシーンは
客席側を向いていた、という事ですね。
グロスター公リチャードを演じた河内さん、ヘンリー六世では
“背中のこぶ”を表す為に、黒いポーチ状のものを担いで
いらっしゃったのですが、この作品では特に何も背負わずに。
ただ足は常に引きずり、背中を屈めた状態でいらっしゃるので
大変だと思います。ホントこの役を演じる方の身体的な負荷って
かなりのものじゃないでしょうか。
『ヘンリー六世』は飽きさせないためか、長い作品を編集した都合か
笑える要素が多くあった気がしますが、こちらに関してはトリッキーな
演出は殆ど無くて、かなりスタンダードな舞台になっていたのでは?
と言う印象です。(もちろん、笑える要素もありましたけど)
リチャードに突然口説き落とされるマーガレットに対しては
「これで落ちるか?」と客席に言ってみせたりして、私たちが観た時
「えー、敵と思っていた人に口説き落されるか?」と思う疑問点を
先に封じてしまったり、上手いな・・とも思います。
でも何といっても、卑屈さ、狡猾さ、寂しさ・・などを表現されていた
タイトルロールの河内さんが素晴らしいです。
『稀代の悪人』なんだけど、こういう人、居てもおかしくない・・と
思えるような所もあったりします。
これは『ヘンリー六世』から続けて観たメリットでもありますが、
リチャードがどう野心を描いて、どう変わっていくか・・が分かる
という事も、影響しているのかもしれません。
アンが自分の求婚を受け入れてくれた後、ちょっと『おめかし』
をしてくるリチャードが滑稽でねぇ・・。
その滑稽さが、いい塩梅だったりするのですよ、全体から見ても。
そうそう、『リチャード三世』だけを観ていると、魔女のような
扱いになるマーガレットですが、この作品では割と自然よね。
(「自然」というと語弊があるかも、ですが)
もちろん、それまでの流れがあるので、納得感ありますし。
あとは王妃エリザベスを演じた宮本裕子さん、気品があって
でもちょっと狡猾そうなところもあって(それが女の浅知恵って
感じで、雰囲気ピッタリ)とてもこの役に似合っていました。
市民がリチャードに即位を求めるために押しかけるシーン。
なんかリチャードのビジュアルがイエスキリストっぽくて
笑えたんだけど、ある意味リチャードが神になろうとしている事の
メタファーとうか皮肉にも思えるんですよね。
そのシーンでは市民役でキャストが通路や、舞台の下に並んで
囃し立てたりするのですが、その時に私たち観客に向かって
(私たちが同じ市民という体で)話しかけてきたりすることも
あったりして、気づくとキャストの方と一緒になって手を叩いたり
している人も最前列には結構いらっしゃいましたし、観客も
一緒になって「バンザイ!」ってやったりしていたのもあって
何だか結構一体感を感じちゃったんですよね。
だから、終演後のカーテンコールでキャストの皆さんが
客席に向かって拍手をしてくださったりもしたのですが、
何だか「いやあ、終わりましたね!お互いお疲れ様でした」
みたいな不思議な感覚のカーテンコールだった気がします。
『ヘンリー六世』も面白かったけど、『リチャード三世』も
負けずに面白い!続けてみたのも良かったと思う。
カクシンハン、今後も是非観たい!
という事で、私のブログの右サイドバー(PCでしか見えないですが)
にカクシンハンのリンクを追加。
「また観たい」と思う劇団などのリンクを貼っていますが
どんどん増えてしまっていて、収集つかなくなりそうです(笑)。
ちなみに次回公演は5月、演目未定で場所は紀伊国屋サザンシアターとか。
カクシンハンもどんどん大きくなっていくんだろうな・・(遠い目)。
「リチャード三世」は何度も観ていますが、一番記憶に残ってるのがこれ。
リッチモンド伯と言うと、この時の浦井君をつい思い出してしまう。
キラキラしてたもん・・・(笑)。
撮っている様子を、私たちが後ろから見ている・・と言う形で
幕を閉じましたが、この「リチャード三世」では同じシーンを
逆向きに演じるシーンで開幕です。
つまり「はい、ヨーク」という掛け声で記念写真を撮るシーンは
客席側を向いていた、という事ですね。
グロスター公リチャードを演じた河内さん、ヘンリー六世では
“背中のこぶ”を表す為に、黒いポーチ状のものを担いで
いらっしゃったのですが、この作品では特に何も背負わずに。
ただ足は常に引きずり、背中を屈めた状態でいらっしゃるので
大変だと思います。ホントこの役を演じる方の身体的な負荷って
かなりのものじゃないでしょうか。
『ヘンリー六世』は飽きさせないためか、長い作品を編集した都合か
笑える要素が多くあった気がしますが、こちらに関してはトリッキーな
演出は殆ど無くて、かなりスタンダードな舞台になっていたのでは?
と言う印象です。(もちろん、笑える要素もありましたけど)
リチャードに突然口説き落とされるマーガレットに対しては
「これで落ちるか?」と客席に言ってみせたりして、私たちが観た時
「えー、敵と思っていた人に口説き落されるか?」と思う疑問点を
先に封じてしまったり、上手いな・・とも思います。
でも何といっても、卑屈さ、狡猾さ、寂しさ・・などを表現されていた
タイトルロールの河内さんが素晴らしいです。
『稀代の悪人』なんだけど、こういう人、居てもおかしくない・・と
思えるような所もあったりします。
これは『ヘンリー六世』から続けて観たメリットでもありますが、
リチャードがどう野心を描いて、どう変わっていくか・・が分かる
という事も、影響しているのかもしれません。
アンが自分の求婚を受け入れてくれた後、ちょっと『おめかし』
をしてくるリチャードが滑稽でねぇ・・。
その滑稽さが、いい塩梅だったりするのですよ、全体から見ても。
そうそう、『リチャード三世』だけを観ていると、魔女のような
扱いになるマーガレットですが、この作品では割と自然よね。
(「自然」というと語弊があるかも、ですが)
もちろん、それまでの流れがあるので、納得感ありますし。
あとは王妃エリザベスを演じた宮本裕子さん、気品があって
でもちょっと狡猾そうなところもあって(それが女の浅知恵って
感じで、雰囲気ピッタリ)とてもこの役に似合っていました。
市民がリチャードに即位を求めるために押しかけるシーン。
なんかリチャードのビジュアルがイエスキリストっぽくて
笑えたんだけど、ある意味リチャードが神になろうとしている事の
メタファーとうか皮肉にも思えるんですよね。
そのシーンでは市民役でキャストが通路や、舞台の下に並んで
囃し立てたりするのですが、その時に私たち観客に向かって
(私たちが同じ市民という体で)話しかけてきたりすることも
あったりして、気づくとキャストの方と一緒になって手を叩いたり
している人も最前列には結構いらっしゃいましたし、観客も
一緒になって「バンザイ!」ってやったりしていたのもあって
何だか結構一体感を感じちゃったんですよね。
だから、終演後のカーテンコールでキャストの皆さんが
客席に向かって拍手をしてくださったりもしたのですが、
何だか「いやあ、終わりましたね!お互いお疲れ様でした」
みたいな不思議な感覚のカーテンコールだった気がします。
『ヘンリー六世』も面白かったけど、『リチャード三世』も
負けずに面白い!続けてみたのも良かったと思う。
カクシンハン、今後も是非観たい!
という事で、私のブログの右サイドバー(PCでしか見えないですが)
にカクシンハンのリンクを追加。
「また観たい」と思う劇団などのリンクを貼っていますが
どんどん増えてしまっていて、収集つかなくなりそうです(笑)。
ちなみに次回公演は5月、演目未定で場所は紀伊国屋サザンシアターとか。
カクシンハンもどんどん大きくなっていくんだろうな・・(遠い目)。
「リチャード三世」は何度も観ていますが、一番記憶に残ってるのがこれ。
リッチモンド伯と言うと、この時の浦井君をつい思い出してしまう。
キラキラしてたもん・・・(笑)。