何だかここ、映画ブログみたいになってきましたね(笑)。
レネー・ゼルウィガーがアカデミー賞主演女優賞を受賞したので
もっと混んでいるかと思いきや、やはりコロナウイルスの影響か
客席はまばら。お客さんも通常はもっと後ろのほうの席が埋まるのですが
自発的に間隔をとって席を取っていたので、いい感じでパラパラと
固まらずに座っている・・という感じでした。

ジュディ虹の彼方に「ジュディ 虹の彼方に」
監督:ルパート・グールド
出演:レニー・ゼルウィガー、ジェシー・バックリー、フィン・ウィットロック
【あらすじ】
1968年。かつてミュージカル映画の大スターとしてハリウッドに君臨したジュディは、度重なる遅刻や無断欠勤によって映画出演のオファーが途絶え、巡業ショーで生計を立てる日々を送っていた。住む家もなく借金も膨らむばかりの彼女は、幼い娘や息子との幸せな生活のため、起死回生をかけてロンドン公演へと旅立つ。



あまり興味のあった作品ではなかったのですが、アカデミー賞
受賞作だし、観てみるか・・と。
しかし、この作品(アカデミー賞受賞作品)なのにこの程度しか
客が入らないって、時節柄仕方ないとは思いますが、厳しいですね。





「ボヘミアン・ラプソディ」「ロケットマン」に続く・・・という
キャッチに興味をもって観に来たんだけど、それはどうだろうか(爆)。

とにかくこの作品はレネー・ゼルヴィガーの素晴らしさに尽きると思う。
インタビュー等で拝見する素のレネーは、何だかとてもシャイで
吉田日出子さんを彷彿とさせる、ほわっとした雰囲気の方なんだけど
演じているレネーは全く別人のようですから。

ただ私はジュディー・ガーランドと言う方をよく存じ上げなかったので
なぜ彼女がここまで落ちているのかが、映画だけではよく伝わらず
ハリウッド俳優にありがちな、売れてドラッグに溺れて・・っていう
パターンなんだと思っていました。
(実際にオーバードーズで亡くなってますし)
そういう側面もあったかもしれませんが、元々は「ダイエット薬」として
使われていた覚せい剤を強制的に若いころから飲まされていたり
仕事をするために睡眠時間すら取らせてもらえない・・という環境が
彼女をここまで追い込んだ、と知っていたら、もう少し見方が違ったかも。

あとは、晩年のロンドン公演の部分をクローズアップしているので
予備知識が無い私は、深く観られなかったな、と。
彼女がセクシャルマイノリティに理解があった、という事を知っていたら
彼女のファンの2人の男性とのエピソードや、何故セクシャルマイノリティの
シンボルで「レインボー」が使われているのか、が分かったのにな・・と。

薬の影響や病気という要因はあっても、リハはしない、舞台は遅れたり
まともに歌えなかったりする・・という人が「最後まで舞台で生きた」
って言うのは、私個人としては、何だか納得がいかない感じがします。
「最後まで舞台で生きたかった」なら分かるけど。
私は「プロなら歌え」と思う人なので(笑)、あれだけ舞台で歌える事の大切さが
身に染みたはずなのに、Over The Rainbowを途中で「歌えない」って
言っちゃうあたりがね、どうも・・・。

もちろん、素晴らしい作品だとは思いましたが、ジュディ自体に共感が
出来なかったので、それ程好みではなかったです。
ジュディが亡くなったのは47歳。私よりも若いのね。
しかし、今の47歳はあんなに深い皺のある顔にはならなくてよ(笑)。