花形歌舞伎は好きですが、特にこのメンバーであれば観に来たい。
ちょうど勘九郎丈に第二子が誕生したばかりでおめでたいですね。

明治座五月花形歌舞伎「明治座五月花形歌舞伎」
明治座 14列目 11:00開演、15:05終演
出演:市川染五郎、片岡愛之助、中村勘九郎、中村七之助 他
【演目】
一、実盛物語(さねもりものがたり)
二、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)
序 幕 木更津海岸見染の場
二幕目 赤間別荘の場
三幕目 玄冶店妾宅の場【見染・赤間別荘】




今日は久しぶりに夜行高速バスでの上京です。
早朝に東京駅に到着後メイクをして、ホテルへ行って荷物を預け
一旦ネットカフェへ。
名古屋は既に初夏の気温なので、すっかり薄着で行ったら
何だか肌寒いぐらい。そうだ、東京は夏は名古屋より涼しいんだった。

とはいえ天気も良く、平日の昼間にのんびりお茶をしちゃったりして
ご機嫌さんで明治座へ♪
前回はえらく迷いましたが(笑)、今回は浜町の駅を使ったので
無事に迷うことなく到着出来ました!

今回は平日昼間と言う事もあって、団体さんが何組も入ってました。
2部が始まってから、ダラダラ入って来る人が信じられない程多く、
また平然と入って来る人が殆ど。
着席しても(当然ながら上演中)、いつまでもザワザワしていて
本当にうるさくて、「うるさいいいっ!静かに観ろっ!」と叱りつけたい
気持ちを抑えるのが大変でございました(笑)。

源平布引滝
一、実盛物語(さねもりものがたり)

  斎藤別当実盛 中村勘九郎
  小万       中村七之助
  百姓九郎助   松本錦吾
  女房小よし   上村吉弥
  瀬尾十郎兼氏 片岡亀蔵
  御台葵御前   川高麗蔵


これおは、斉藤別当実盛のお話ですね。とういか木曽義仲の
誕生にまつわるスピンオフ的な作品って位置づけかな。
実盛と言えば、以前観た「わが魂は輝く水なり」 も実盛の最期を
描いたお話で、私はこの作品、大好きだったんですよね。
なので、この「実盛物語」も楽しみでございました。

でも、「わが魂は〜」のような切ないお話じゃなくて、歌舞伎でなければ、
ぶっ飛ばしてやるわ、というような(笑)、荒唐無稽な話ですが
(切り落とされた手を死体に繋いだら生き返るとか、葵御前が生んだ
のが子供ではなくて“腕”だって説得するとか、ありえないし(笑))

歌舞伎であれば何か許せちゃうし、最後まで観ると基本的に、本当の
悪人が居なかった、という心温まる作品。
でも、将来的にこの実盛と太郎吉の迎える結末が分かっていると
単純なハッピーとは思えず、切なさも迫ってくるんですけどね・・。
(ちゃんと「髪をそめて・・」なんてくだりも盛り込まれていますし)

とにもかくにも、実盛を演じた勘九郎丈が素敵でしたね。
キリリとしているだけでなく、太郎吉を見守る姿が、父親の顔に
なっているようで優しくて。出産を覗こうとする太郎吉とのやり取りは
二人がキュートでたまりません。
あとは、この太郎吉クンが可愛くて可愛くて、観客の視線が釘づけ。

瀬尾のエピソードのどんでん返しもあって、全体にとても楽しめる
演目でした!



二、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)
序 幕 木更津海岸見染の場
二幕目 赤間別荘の場
三幕目 玄冶店妾宅の場

〈見染・赤間別荘〉
  与三郎        市川染五郎
  お富          中村七之助
  海松杭の松五郎  坂東薪 車
  赤間源左衛門    片岡亀 蔵
  鳶頭金五郎     中村勘九郎 

〈玄冶店〉
  与三郎        市川染五郎
  お富          中村七之助
  蝙蝠安        中村亀 鶴
  和泉屋多左衛門  片岡愛之助



余り何も考えずに観ていたのですが、途中で「あ、これ観た事がある
と気づきました。全くねえ・・・(笑)。とはいえ、5年前ですが。
その時も与三郎は染五郎さんだったんですよ。
前回観た時は赤間別荘の場が無かったので、今回は全体が
分かり易かったですね。
2度とも染五郎さんの与三郎なので比較は出来ないのですが、
心根の優しい生粋のボンボン、だけど憎めないヤツって、染五郎さん
が演じると本当にピッタリって感じなんですよね。
で、ボンボンだけでなく、向疵の与三となった後のいきがってるんだけど、
ちょっと弱い感じと言うか、ワルになりきれない感じもまた良くて。

今回のお富は七之助さん。
七之助さんも色っぽいわ、染五郎さんも色っぽいわで、まあこの
見染の場は見応えありましたね。ボーっとなっちゃう可愛い染様と
結構素な感じで見守る勘九郎君がいいコンビだったりします。

七之助さんのお富はキレイなんですが、それだけじゃなくて、肝が
据わっている感じが良かったなあ、かえって色っぽい。
設定は20代後半だって事らしいですが、今の女性で20代の後半じゃ
あんなに臈たけた感じは出せないですよね。
以前は「どこのおしろいですか」と聞かれて「ウテナですよ」って
答えていましたが、今回は「舞台用のおしろいですよ」って言って
いましたね(笑)。

亀鶴さんの小悪党っぷりも、愛之助さんの素敵なお兄様っぷりも
良くて、とてもバランスの良い演目だったと思います。
やっぱいいなあ、この顔ぶれ(改めて。)
そうそう、小山三さんが拝見できたのが嬉しかった!
小山三さんが出てくださると、ほんとにいい味出してくださいます。

やっぱり花形歌舞伎は勢いがあって、華やかでいいですね〜♪
次は歌舞伎、いつ観ようかなあ。7月も8月も観たいけど、
やっぱり9月かな。あ、これも花形歌舞伎だ(爆)。