「レ・ミゼラブル」名古屋公演の宣伝もあると思いますが、
キャストの駒田さん(テナルディエ役)を迎えて、名古屋三越で
トークショーがあると知ったのは、割と直前。

ちょうどいい具合にその時間帯に栄におり、時間もある。
と言う事で、行ってきました〜♪
トークショー
入場料は無料です。












でもメインの催事場はお中元売り場なため、非常に狭い場所。
私が到着したのは開始1時間前でしたが、既に席はほぼ全て
埋まっており(と言っても60席ぐらい)、最後の1席をキープ。

会場











空いているようだけど、椅子の上には荷物があって、全てキープ済。
続々とお客が集まってくるため、三越側もどんどんいろんな椅子を
あちこちからかき集めて並べてくれていましたけど、やっぱり
会場選択を間違ったと思うんですよねぇ(笑)。

パネル展示はありますが、こんな感じのキャスト紹介ぐらい。
パネルぶっちゃけ、しょぼい・・。
いっくん狙いでマリウスをパチリ。












ロンドン公演の映像が流れていたり、キャストに向けた
メッセージボードがあって自由に書けたりはしますけど、全体に
寂し〜って感じ。あ、こんなものもありました。

メッセージ











トークショーは47分程度。20分ぐらいで終わるのかしら?と
いう私の予想を裏切り、結構しっかりお話してくださいました。
観に来た人も殆どがレミゼを観たことのある人で、コアなファン
の方も多いと思われ(マニアックな質問もあった)盛り上がりました。
これで無料なら、お得ですわ〜♪

駒田さんご自身の事も話してくださいましたが、今回は特に
レ・ミゼラブルに関してのトーク部分をまとめておきました。
興味のある方はどうぞ。(長いっす!)





南区で生まれ、中学までは名古屋で育ったと言う駒田さん。
この日は三越のライオン前でスタッフの方と待ち合わせだったとか
基本的には進行役のテレビ愛知の菊池アナの質問に答える形で
進んでいきました。以下順不同。

<体調管理について>
ちゃんと食べて、例え短時間でも湯船に漬かってリラックスすること。
(朝食は必ずお蕎麦を召し上がるんだとか)
飲みに行ってリラックスすることも自分としては切り替えるために
大切っていうか必須だそうです(駒田さんにとっては。)


<レミゼのオーディション>
長かったですね。「コールバック」と言って何度も呼ばれましたし。
舞台本番は稽古等を通して時間をかけて役作りをするので、
意外と本番では緊張しないものですが、オーディションだと、それを
1人短時間で個室でやらないといけない。しかも1度きり。
「今(進行役の方から)“厳しかったですか”」と聞かれましたが、
今回は稽古中のような雰囲気をロンドンスタッフも作ってくれて
「こうやってみて」「こう歌ってみて」と何度も繰り返しました。
和やかな中でのオーディションだったのでよかったですよ。
ただ、「GOOD」って笑いながら言ってくれてはいても、やはり
目はどこか笑ってませんからねー(笑)。
またこの結果で来年の何ヶ月間の仕事が・・と考えて背負っちゃう
部分もありますので、やはり緊張はします。


<稽古はいつから?>
去年の秋口から歌稽古は始まってまして、週2回ぐらいかな。
本格的な稽古は2月ぐらいから始まりました。
少し長めですね。どうしても同じ役に複数の役者が居るので、
稽古にも時間がかかります。


<映画版と新演出>

(“舞台も映画も観た事がない人いますか?”の質問に数人挙手。
その人に対し)
レンタル屋さんに行って、映画版のレ・ミゼラブルを
観てくれると・・(笑)。 
ロンドンでの新演出版の舞台を元にあの映画は、作られています
からそういう意味でも分かりやすいかもしれませんね。
映画を元に今回の舞台が出来てるんじゃないですよ。
変わっていないのは曲。歌詞も殆ど同じ。でも、それ以外は衣装も
オケも照明もセットも、本当に全部変わったんです。
演出家も変わりましたから舞台の解釈も変わって、登場人物の
捉え方も変わっています。


<テナルディエとは>

(周りの主要キャストのパネルを指して)
この人たち、みーんな死んじゃうんですよ。マリウスとコゼットは
若いから生かしておいてやろうか、って感じですが。
この人(ジャベール)に至っては自分から死にますしね(笑)。
テナルディエは、まあ悪いヤツですけどねー。
例えば、栄の町で石を投げたら、アンジョルラスなんかは絶対に
当たらないタイプ。こんな人ばかりなら、今のフランスは無いですよ。
本当に大変な世の中で、庶民は何としても生き抜くぞと思っていた
訳です。そんな庶民の代表みたいなものですね、だからこそ、
最後まで死なずに生き残れた。まあ、可愛いやつです(笑)。


<People's Song歌いたい!>

(前の話に引き続いて)
出来れば一緒にラストシーンで“People's Song”歌いたいですよ!
でも、テナルディエ夫妻は生き残りますからねー、だから
ラストシーンには加われないんです。
あと、ジャベールも(キリスト教が禁じている自殺をしているので)
宗教上の理由で天国に行けないので、あの人もラストシーンには
参加できないんですよね。
(この話には客席から“ほぉ〜”の声が。)


<ほかにやりたい役は?と聞かれ・・>
「ガブローシュ!」と即答(笑)。
あ、でも、どんな役でもやってみたいです。バルジャンでも、
ジャベールでも、エポニーヌでも(笑)。ファンティーヌで
「I Dream a dream」歌ったりね(笑)。
(ここで真横のマリウスとコゼットのパネルを見てしばし停止)
・・・コゼットはいいや(笑)。あ、マリウスもやりたいって思わないな。
って言っても、舞台裏ではマリウスの歌、すごい歌ってんるん
ですけど(笑)。(と歌ってみせる)
自宅では「1人ああ無常」状態で、全曲1人で歌ったりもします。
他の人の歌を歌うのも練習になりますから。
・・・・・ああ、でもやっぱり自分はテナルディエだな。うん。ガブは
生まれ変わったら(笑)。


<テナルディエを極めたい>
(やっぱりテナルディエ!と言った後で)
初めてレミゼを見たときに、ちょっと寝ちゃったんです(笑)。
でも、舞台の下からテナルディエ夫妻が出てくるシーンで目を奪われ
「いつかこの役がやれたら」って思い続けていたんです。
だからやっぱり自分にはテナルディエ。この役を極めたい。
でもなかなか出演したいとは思えなくて、40歳過ぎた頃やっと
オーディションを受けたんですよ。

テナルディエはキャストの中で唯一本心を客席に直接語りかける
事が出来る役なんです。例えば、(菊池アナに向かって)
「今度食事に行きましょう〜♪」と歌ってみせた直後、客の方を向き
ヒソヒソ声で「お前のおごりでなっ」と言うとかね。(第4の壁)
他のキャストが自分の心の内を言うなら、独白になりますから。
そういう2面性は役者として単純に面白い役だと思います。

<テナルディエの他のキャストについて>
(KENTAROさんはジャベールで、萬谷さんは強盗団の一人として
共演経験ありますが、今回同じ役を演じる事をどう思われますか?)
正直、微妙でしたよ(笑)。
いっそ全く知らない人がテナルディエだったら楽だったのに。
また「全部俺がやってやる」みたいな気持ちって、やはりあります
からね。まあ、現実には無理だし「助けて〜」って言ってますけど(笑)。
KENTAROクンからはオーディションに受かった後でメールを貰って
「また宜しくね」なんて返信したんですけど、てっきりジャベールで
合格したと思ってて、テナルディエと知って驚きました(笑)。
ただ、抵抗があるとかそういう事ではなく、元々仲が良くて、2人とも
慕ってもくれているので、良く知りすぎていてやりづらいんです。


<比較される事について>
色々と前と今回、他のキャストと比較されていることは知っています。
けど、それはもう当然の事と思うので、好きに観て頂ければ。
でも色々な意見があるのは知っていますが、役者がそれに
合わせていっては、進化は出来ないと思っています。


その他にも
・役者は満足したらおしまいだと思う
・役を引きずる事が無いわけではない。すかしたシュっとした役を
 やる時は、終演後もちょっとそんな感じになったりするそうです。
・名古屋弁のアドリブについては、今回は演出家から禁止されて
 居るわけではないけど、やらないそうです。
・トリコロール新聞は楽しんでやっている。名古屋公演でも
 “名古屋版”を出す予定


なんてお話もしてくださいました。また「地方公演の時は」と言って
「あ、地方って失礼ですよね」と直ぐに言い直してくださったり。
私も“地方公演”ってちょっと下に見られた言い方だよねえと
前々から思わないでもなかったので、そういう感覚がとても素敵
だなあ、なんて思いました。

本当に笑いも沢山ある、楽しいトークショーでした。
前回はKENTAROテナルディエでしたが、名古屋公演は
まず1回目が駒田テナルディエなので、感慨深く観られそう♪
今から名古屋公演が楽しみでございます。