朝からパタパタと活動し(この辺りはまたいずれ・・・)向かったのは
シアターコクーン。

盲導犬「盲導犬」シアターコクーン BR列1番
14:00開演、15:35終演
作:唐十郎  演出:蜷川幸雄
出演:古田新太、宮沢りえ、小出恵介、小久保寿人、大林素子、妹尾正文、大鶴佐助、松田慎也、堀源起、羽子田洋子、加藤弓美子、佐野あい、青戸則幸、澤魁士、手打隆盛、續木淳平、五味良介、金守珍、木場勝巳

【あらすじ】
 コインロッカーの前で、盲人の影破里夫(古田新太)は猊塢従瓩療狙發量嫺蓋ぁΕ侫.イルを呼んでいる。婦人警官に補導されかかっていたフーテン少年(小出恵介)に出会い、自分の代わりにファキイルを探すように頼む。そこへ、あかずのロッカーを開けようとする女、奥尻銀杏(宮沢りえ)が現れる。鍵を持つ夫は南国で殺害された。ロッカーには、銀杏の初恋の人・タダハルの手紙が入っているのだ。銀杏は昔の夢が忘れられず、毎夕、ラジオに思い出の曲をリクエストしている。流れる<カナダの夕陽>。 盲導犬学校の教師になるべく研修中のタダハルが現れ、再会する二人。そして、盲導犬学校の先生はいつしか、銀杏の亡夫/男として現れ、銀杏に犬の胴輪をはめて彼女を盲導犬にしてしまう。男と破里夫、二人に胴輪をつかまれてもだえる銀杏。犬の毛が飛び散るなか、突如現れた自警団たちにリンチを受ける破里夫の爪でロッカーの鍵があく−。



キャストは間違いなく魅力的。
だけど、私に唐さんの作品の面白さが理解できるのかしら?
「下谷万年町物語」も到底理解できず、感想も書けぬままの私に。
でも平日マチネにも拘らず立ち見も出ていて、ああ、チケットは
誰かに譲れたかも・・・なんて、最初から心が折れている私(笑)。

この日、帝国劇場では「二都物語」のアフタートークがStarSの
3人で行われると知って、ますます心は渋谷から離れてたし(笑)。

そう言えば、フライヤーにあった文章
「新宿の地下の喫茶店のテーブルの下で、
ぼくの脇腹にジャックナイフを突きつけた君よ
あなたは希望を語るかと聞いた」
これ、蜷川さんが実際に経験したエピソードですよね。


※このエントリーは諸事情によりコメント欄をクローズさせて頂きます

まあ、結論から言うとやっぱり唐さんの作品は手ごわくて。
言葉遣いが難解で訳が分からない・・というのではないんですよね。
適度に笑えるところがあったりもするし。

「下谷万年町物語」は完全にお手上げ状態だった私ですが
(とはいっても、雰囲気は嫌いではなかったし、記憶に残っている
シーンも少なくないんですよ)
こちらの作品のほうが、何か伝わってくるものがある、という感覚は
ありましたけどね。

まず最初にシェパードが5頭も出てきてビックリですね(笑)。
それにしても、本当によく躾けられたワンちゃんたちで驚きます。
いきなり大きな音がしても驚いたり、ビクつくこともなくて。
若干1頭マイペースな子が居ましたけど(笑)。
そして、客席を駆け抜けていく姿は本当に凛々しかったです。

本来は主人に“服従”するべき訓練を受けた盲導犬。
なのにファキイルは不服従の犬。同じ生物であっても真逆の
服従と不服従のメタファーとして使われているんですね。
「盲導犬とはどんな犬ですか?」と聞く子供の声に、教科書的に
正しく説明する木場さんの声がその対比を分かり易くしています。

人それぞれが“持ち歩けないもの”を入れておくコインロッカー。
そこに自分の爪を血を流しながらも入れて開けようとする女達。
銀杏のコインロッカーは「330(操)」。そこには結婚前の恋人への
手紙が入れられており、鍵は夫が持ち去ってしまった。
毎日100円を追加し、その「330」を守る銀杏。
そんなロッカーが開いた時、まるでモーゼがエジプトから脱出した時
海が割れたように、ロッカーが割れて開き、現れ、襲い掛かる犬。

超ミニスカートの婦警さんだったり、シンナーでラリっちゃっている
若者は当時の世相を反映したものだったのかもしれませんね。
今となっては少しノスタルジックにも思えますが。

今回印象的だった役者さんは宮沢りえさんですね。
赤いドレスとあの髪型がとても女性らしくもあり、とがった印象も
あって・・・。演技云々とかではなく、とにかくこの舞台にマッチしていた
という印象です。ただ、彼女はこういう“イタイ”役のイメージが
すっかり定着してしまったような気がしなくもない。
お目当てだった古田さんも、もちろんよかったのですけど、
私にとってはあまりビジュアル以外は印象に残らないというか・・。
小出君もね。
あ、大林素子さんはすごいですね、いろんな意味で(笑)。
とにかく(当然ながら)長身で、その長身ぶりもずば抜けていて、
あのスカートの短さもずば抜けていて。(足が長っ!)
でもその“人並み外れた感じ”がまたこの舞台の中に出てくる
“普通じゃない婦警”にマッチしていましたよ。
彼女を拝見するのは初見ではありませんが、以前よりもずっと
“女優”感が増していたように思いました。

それぞれに感じるシーンはあるんですけどね、まとめられない(笑)。
ま、今回は理解しようと思って観ていないので、思ったよりも
納得感はあったので良しとします。
・・・ていうか、唐さんの舞台を観ると「理解しようとか思うな」って
言われているような気がする・・・・。