名古屋駅前のミッドランドスクエアでシネマ歌舞伎を観終えて
伏見にとんぼ返り。(朝イチで伏見のホットヨガスタジオに行っていたので。)
本当は今日観なくても良かったのですが、サザンのコンサートに
弟夫婦が行って、午後から甥っ子たちを預かる事になっていたので
私はもう1本映画を観て、帰宅時間を遅らせようと思って(笑)。

大統領の料理人大統領の料理人
監督:クリスチャン・ヴァンサン
出演:カトリーヌ・フロ、ジャン・ドルメッソン、イポリット・ジラルド
【あらすじ】
片田舎で小さなレストランを営むオルタンス・ラボリが連れて来られた新しい勤務先はエリゼ宮。そこはなんとフランス大統領官邸のプライベートキッチンだった。型破りな豪快さと絶品料理でお堅い官邸の常識に新風を吹かせた彼女は、はじめは値踏みするような眼で遠巻きに眺めていた同僚シェフや、大統領の<心>まで変えていく。しかし―。ミッテラン大統領の心を虜にした一人の女性シェフ、真実の物語。

 

何か最近フランス語の映画が続いている気がする(笑)。
それにしても、何でか知りませんが、すごい人気ですねー。
ミリオン座の一番大きな劇場がほぼ満席でございました。



実際にフランスのミッテラン大統領が再選した時に、プライベートシェフを
雇い始め、その時に選ばれたダニエル・デルプシュと言う実在の女性が
モデルになった作品なんだそうです。
この映画の中に出てくる料理も、その時の料理を再現されたものだとか。

まず料理を扱った映画でも、その料理が美味しそうに見えないという
作品もある中で、美味しそう〜と思えたのがGOOD。
昼ごはんを食べそびれて空腹だったので、私は辛かったんだけど(笑)。

そしてこのラボリというシェフが良いんですよね。
良くも悪くもこういう“執着”って女性の特徴なのかも?と思うけど
大統領にひたすら尽くす。
“尽くす”と言う表現が適切でないとしたら、自分の雇い主の好みに
合わせ、喜んでもらえる物を必死で作ろうとする。
そして、自分の雇い主に認めてもらえて、信頼もされるようになる。
そういう仕事って、やっていて楽しくないはずがないもの。

料理は、どんな食材を使って、どんな料理を作ったか・・ではなく
どれだけ食べる人に喜んでもらえるか。
それが大統領であろうが、南極観測基地のスタッフであろうが。
彼女には、そういう“食べる人”の反応がダイレクトに伝わる、そして
自分の裁量で調理が進められる、観測基地のような環境の方が
幸せなのかもしれないなぁなんて思ったりもしました。
何だかんだと言いながらも、たくましいオバサンぶりは、同性としても
魅力的です♪

それにしても、フランス大統領は高齢でもあんなハイカロリーな
食事を毎日しているのね、必ずデザートまでついてくるという・・。
そう考えたら、日本食って粗食だわね(笑)。


食文化の違いや、大統領宮殿の内部についてなども描かれていて
なかなか面白く観られた1本でした♪