ホットヨガに行き、映画を観て、本日の締めはこちら。

true west「TRUE WEST〜本物の西部〜」名鉄ホール5列目
16:30開演、18:30終演
脚本:サム・シェパード
演出:スコット・エリオット(TheNewGroup芸術監督)
出演:内野聖陽、音尾琢真、菅原大吉、吉村実子
【あらすじ】
砂漠での放浪生活を終えて戻ってきた粗野で無学な兄・リー。一流大学を出て、脚本家として活躍している弟・オースティン。兄と弟は、5年ぶりに母親の家で再会する・・・兄弟がお互いにもつ憧れとコンプレックス、不在の父親に対する微妙なスタンスの違い。この兄弟がむかえる結末とは・・・。



脚本家のサム・シェパードの名前は確かに聞いた事があるので、
何かほかに観たことがあったかしら?と思って調べてみたところ
舞台脚本ではなく、映画を観たことがあったようです。

以前観たことがる「TOPDOG/UNDERDOG」を思い出すような作品。
生の舞台だからこその迫力あるシーンが続きました。

大した事は書けませんでしたが、感想はこちら↓




ワンシチュエーションの会話劇です。
合計で2時間程度の長くない舞台なのに2幕構成。
1幕は1時間もなくて「あり?休憩?」と驚いてしまいましたが
1幕(基本的に会話中心)と2幕では雰囲気も全く違うため、これは
意図的に休憩を入れたんだと思いますし、ありがたかったです。

有名大学を出て脚本家として生計を立てている常識的な弟オースティンと
社会生活に適応できず、砂漠で野性的な生活を送ってきた兄のリー。
不在にする間、植物の世話をするという条件に母の家で執筆をしていた
オースティンの所に不意にリーがやって来ることで話が始まります。

1幕でのオースティンは、大人しくて大人。
リーがメチャクチャな事を言っても腹を立てる訳でも無く、何かを強く
主張するでもなく。
けどね、どうもこのオースティンと言う人がウソ臭くてねぇ(笑)。
人間が出来過ぎなんですもん。で、その直感は2幕で当たります。
実はオースティンも自我があって、むしろリーよりも負けず嫌いで単純。
そして実はプライドも高かったりする。
「お前はどうせ〜もできないんだろ?」
と言うと、「そんな事ないっ!」と反発して、盗みだってしちゃう。
その変わりっぷりが滑稽なんですが、でもすごく生き生きとしていて、
あの表情を見ていると、ああこれがこの人の本質なんだなと言う事が
分かる気がしますね。
なんか“子供がえり”しているようにも思えますが。

それに対して本能のままに生きていて、ガマンしたりする事は無く
常識的な生活とは無縁なのか?と思っていたリーだけど、
どんどんハメをはずすオースティンとは反比例して、お兄さんぽい発言や
行動が見られていくのですよね。
本能のままに生きているだけかと思ったら、意外と名声欲や成功欲が
あったんだなあ、なんて分かったりして。

この二人の対照的な様子が「TOPDOG/UNDERDOG」に似ているなあ
と思ったりしたんですよね。

実はこの二人、今までの生活は本意ではないのかしら?
オースティンはもっと自分を解放させた生活に憧れていて
リーはもっと自分を評価してもらえるような生活を願っていたけど
そうできない現実を生きるために、真逆の個性を装っているのしから
それも自分自身でも気づかないうちに・・、なんて思ったり。

それにしてもこの母性を全く感じない母親はどうなんだろうか(笑)。
どういう俳優さんか存じ上げませんが、セリフも“セリフをしゃべってます”
という感じにしか聞こえないんですけど。

それに対して一度も登場しない“父親”の二人に対する影響の大きさは
何度も出てきます。
父親に拒絶された(と思っている)オースティンの受けた傷は思った以上に
彼にダメージを与えていますしね。
もしかしたら、ある意味真逆な兄弟はこの“父親”の存在によって
繋がっていたのではないかしら?と思うほどでした。

あと、ラストの二人のバトルはすごかったですね、ガチで息が
上がっていたようです。昔観た「Private Lives」を思い出しました。
(同じ作品で「私生活」に内野さんがご出演でしたが、迫力と言う面では
圧倒的にPrivate Livesが勝っていたと思います。)

そう言えばこの作品も海外脚本ですね。


ただ日本人の私には、“西部”がどんな位置づけの存在なのか、
どんな価値があって、何を意味するのかを理解すると言う事が
出来ないんですよね。
例えばフランス革命ならば当然その場には居なかったけど、それなりの
書籍を読んでいますので、理解する事はできるんですが、今回は
そういった後から身につけた知識も無いし。
そういう背景を理解できない時に、海外脚本の(観る側の自分の)
限界を感じてしまうのですが、今回はまさにソレでした。
男兄弟の関係性も(一応自分、女なので)分からない部分もありますし。
なので、中途半端な感想しか書けずにごめんなさい、です。

カーテンコールでは総立ちになってましたけど、みんなすごいなー
この作品をちゃんと理解してるんだーって感心しましたよ。
私の理解力ではスタオベは出来ない作品でした。