今週は土日とも仕事の予定のため、振休として金曜日だけどお休み。
と言う事で、東京にやって参りました。

エリザベート2−2「エリザベート」帝国劇場2階A列
13:30開演、16:45終演
 脚本/歌詞:ミヒャエル・クンツェ  
音楽:シルヴェスター・リーヴァイ
演出/訳詞:小池修一郎
出演:花總まり、井上芳雄、田代万里生、古川雄大、剣幸、山崎育三郎 ほか
【あらすじ】
19世紀末のウィーン。若き皇帝フランツ・ヨーゼフが妻に選んだのは、自由な心と魂を持つシシィ(エリザベート)だった。一目で惹かれ合い、固い絆で結ばれたかに見えた2人だったが、自由を愛するエリザベートにとって、宮廷暮らしは苦痛そのもの。姑の皇太后ゾフィーが取り仕切る宮廷では、自身の子供を自ら養育することも許されない。自分の美貌が武器になると気付いたエリザベートは、ハプスブルク帝国の皇后として栄華を極めるが、夫の不義、国民の誹謗中傷、愛する皇太子ルドルフの死と、常に不幸の影がつきまとう。そして、それらの不幸と共に彼女の前に現れるのが黄泉の帝王“トート=死”。トートはエリザベートが少女の頃から彼女の愛を求め続け、彼女もいつしかその愛を意識するようになっていた。しかし、その禁じられた愛を受け入れることは、自らの死を意味する。滅亡への帳が下りる帝国と共に、エリザベートの“運命の日”は迫っていた・・・。 


エリザ2回目キャスト表
6月に一度観ていますが、今回のキャストの方が本命だったので
楽しみにしておりました。
もう、本当にこの組み合わせ(井上×花總)の公演のチケットGETの
難易度の高かった事といったら・・・!
東宝ナビザーブの先着先行(抽選は当然ハズレた)で10時から参戦し
取れたのは結局17時過ぎ。過去MAX手こずった公演かも(笑)。

1度目の感想はコチラ。フライヤーのデザインも2種あったので
画像も違うパターンでアップしてみた(笑)。

帝劇
帝劇は本当にエリザベート一色ですね。

 
 
 
最終的に2回目は1階の(ほぼ)最後列と、2階の1列目が手に入り
どちらで観ようか悩みましたが、結局は2階の1列目で。
全体が見渡せるのは良かったのですが、客席は見えないので、
トートやルキーニが見えないシーンが幾つかあって、残念でしたね。

まず、井上芳雄くんのトート。
芳雄くんが歌うトートの楽曲を聴く機会は初めてではないので、
その事に対する意外性は無いのですが、圧倒的な声量と歌唱力は
“黄泉の帝王”に相応しくて、これだけでも満足感高し。
芳雄トートは初めてシシィと出会った時に「運命の人に出会った!」
というのがよく伝わってきて、シシィへのアプローチにもパッションを
感じるのですよね。全体にクールだった城田トートと違いを感じます。
あとは、ルドルフを抱きしめながら、客席に向かって不敵にニヤリと
してみせたりしていたのも印象的ですね。策士だ・・(笑)。
本当に何の不満もないのですが、城田トートを先に観ちゃったので
ビジュアル的には城田トートの印象が強すぎて・・・(笑)。 

そして山崎育三郎くんのルキーニ。
育三郎君にはお上品な印象があるので、ルキーニのような役が
似合うのかどうか未知数だな、と思っていたのですが杞憂でした。
松也ルキーニのような下卑た感じではなく、軽やかさがあるんです。
ちょっと他の人を茶化している感じがするというか。
私がホタルイカ(StarSのファン)のため、育三郎君を目で追ってしまう
事が原因なのかもしれませんが、松也ルキーニのように群衆に
溶け込んでしまうのではなく、常に僅かな異物感があって、それ故に
物語を転がしているのはルキーニだ、と感じるのですよね。
何よりも歌唱力があるので、難しい楽曲も安心して聴くことが出来て
満足感高かったです。それにしても、いっくん、男っぽかったなぁ。
あと、何故かものすごくセリフが聞き取り易かったのに驚いた。
決して松也君の声が通らない・・って訳じゃないんだけどね。

花總まりさんのシシィ。
カーテンコールの拍手でも花總シシィを楽しみにしていた人が
多いんだろうなと言う事がよく分かります。
私もやっぱり花總さんの方が好きだったな。
ただ、花總さんに圧倒的な声量と歌唱力があって・・というのとは
ちょっと違うと思うので、何がいいのかな、と考えたのですが、
多分、歌ではないと演技の部分なんですよね、花總シシィの方が
感情が豊かというか・・・。蘭乃さんは子供のままって感じでね。
これが近くで表情の変化なども堪能できたら、もっと違いが
よく分かっただろうけど・・とは思います。

ゾフィーは剣幸さん。
香寿さんの声が好きなので、次も香寿さんでもいい・・と思ったけど
剣さんのゾフィーも良かったなぁ。より“強い”姑だと思いました。

皇帝フランツは田代万里生くん。
良かったですよ、良かったんですけど、田代君は少しベビーフェイス
で髭ヅラが似合わないというか、体格が華奢だというか・・・。
フランツに関しては佐藤さんの方がビジュアルを含めて納得感が
ありました。ただビジュアルだけなので、歌とかに関しては無問題。

長い夢を見ていたような3時間。
白いドレスを着ていた幼少期のシシィが、色々あってダークなドレスを
選ぶようになり、ルドルフの死後は喪服しか着なくなる。
それが最後の最後、脱皮をするように、さなぎが蝶に羽化するように
白のドレス姿になるシーンが印象的でした。
徹頭徹尾、自分の事しか考えないエリザベートと言う人には、やはり
好きになれませんが(笑)、とても楽しめました。

看板
2回目にしてこれがmy楽でした。
前回も想像より良かったのですが、やっぱりこの組み合わせの方が
断然私好み。それにしても、同じ役でもこんなに違うものなのか・・と
つくづく思わされる公演でした。 
1回目(蘭乃×城田)はトートが主役、2回目(花總×井上)はシシィが
主役って感じかなあ。舞台の印象だけでなく拍手の量も(苦笑)。
とりあえず、ほぼ全部のキャストを観ることができて、満足です♪