この美術展はかねてより興味はありましたが、名古屋での巡回展が
あると知ったので、東京では行かないままにしておりました。
エルミタージュ美術館展
「大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」
会期:2017年7月1日(土)〜9月18日(月・祝)
場所:愛知県美術館

何せ愛知県美術館は職場至近ですし、毎週金曜日は20時まで
開場していますので、お客も東京で観るよりは少ないだろう〜
と思って、金曜日を狙っておりました。

そして、エルミタージュ美術館のドキュメント映画も観て、準備OK!
もっとガラガラかと思っていましたが、仕事帰りの女性が
想定以上に多く観に来ているな、と思いました。





入口を入ってすぐにど〜んとあるのが、エカテリーナ2世の肖像。
(毎週金曜日は撮影フリーの日でした)
エカテリーナ2世
この人がエカテリーナかあ。
すごく努力して、本物のロシア人以上にロシア人らしくなった人ですよね。
下世話ですけど、収蔵されている絵のかなりの数がエカテリーナが収集した
ものだそうですが、どれだけ純粋に「素敵な絵」と思って買ったのかなぁ、
政治の道具だったんじゃないのかなぁ、なんて勘ぐっちゃう(笑)。

ああ、これは映画でも映されていた絵だ!
映画で観たのと同じ絵が、今目の前にあるんだ・・・と感慨深い。
そして、最初の展示室は、壁面がボルドーに近い赤色になっていて
まさに映画で観たエルミタージュ美術館の内装を思い出させます。
ここもホンモノの美術館に似せているんでしょうね。
この絵達が戦禍を逃れて、疎開させられたりしていたんだなぁ
と思うと、とても感慨深いです。

全体的にどの絵画も観やすいっていうんでしょうか。
ベルナンド・ペロットの「ドレスデンのツヴィンガー宮殿」なんて
素晴らしく鮮明で見ていると吸い込まれてしまいそう。
カリグラフィーをやっていた身としては、絵画の中で素晴らしく
美しい文字が書かれたフィリップ・ド・シャンパーニュの
「預言者モーゼ」も見入ってしまう。

映画でも、現代アートはエルミタージュ美術館では長らく
評価されず、展示されなかったというエピソードがありましたが
どれも正統派の絵画というか、「わぁきれい」と思えるもの
ばかりが揃っている、という感じでした。
(まあ、今回は特にそういう絵ばかり持ってきているのだと思うが)

エルミタージュ美術館はロシアなので、恐らく今後も行く事は
無いでしょう、なのでとてもいい機会でした。