今日は12月では珍しく予定のない日曜日。
ホットヨガに行って、ワンコと遊んで、溜まったフライヤーを
整理して、溜まった録画も一つ消化しました。

Littlevoice「Little Voice」2017年作品
作:ジム・カートライト   演出:日澤雄介
出演:大原櫻子、安蘭けい、山本涼介、池谷のぶえ、鳥山昌克、和也
【あらすじ】
英国北部の田舎町に住むリトル・ヴォイス(LV)。消え入りそうな小声でしか話さない彼女に、母親がつけたニックネームだ。家に引きこもり、人と会うこともない彼女の唯一の楽しみは、父親の形見の古いレコードを聴くこと。母親のマリーは、酒と男が大好きで、娘のことなど気にもかけずに奔放に遊び回っている。ある日、マリーは新しい恋人、レイを家に連れて来た。うだつの上がらない芸能プロモーターであるレイは、たまたま耳にしたLVの歌声に魅了される。LVは繰り返しレコードを聴くうちに、往年の有名歌手たちの物まねを完璧にマスターしていたのだ。レイは嫌がるLVを町のクラブで歌わせようとするが…。


この公演は多少興味はありましたけど、「どうしても観たい」と
思う程ではなくて、そのままスルーしておりました。
けど、劇団チョコレートケーキのHPを観た時に、テレビ放送の
予定としてこの作品が告知されていたんですよね。
ん?と思ってみると、演出が劇チョコの日澤さんじゃないですか。
おおお、なら観てみたい!と思って録画しておりました。





元々海外のミュージカル作品なんですね。
訳が谷賢一さんだった事も、エンドロールを見て思い出しました。

主演の大原櫻子さん、名前は聞いたことがありましたし、歌を
歌う人だとは知っていましたが、女優なのか、アイドルなのか、
歌手なのか、どういう人なのかは全く知りませんでした。
へぇぇ、思ったよりも色々な歌が歌えるし、見た目を裏切るような
声量のある歌も歌えるんですね、という事に驚きました。
ビクビク怯えていたり、生気のない表情をしていたり、
いかにも「Litte Voice」っていう感じだし、終盤の母親に対する
叫びも、思ったよりも良かったです。

あと、LVの母親マリー役の安蘭けいさん。
下品で下世話で、ガサツで自己中心的な女性を思い切りよく
演じていらっしゃいましたね。
下品な女の設定なんだけど、どうしても“華”が感じられてしまう
のは、まあ、仕方ないかもね・・。

LVとその母親はある意味「振り切れた役」なんだけど、
何気にセイディを演じた池谷さんが良かったなぁ。
いつもマリーに押し切られているのに、最後に泣き崩れるマリー
を見て笑う姿が、まあ何て言うか不気味というか、凄い表情で
一気に存在感を増したよね、さすがです。

面白かった・・けど、思ったよりも単純というか、サッパリした
作品なのね、というのが私の印象。
生の舞台で観たら違う感想だったのかもしれませんが。
「ものまね」って言っているけど、どれだけ再現度が高いかが
分からないし、安蘭さんも歌がお上手なので「わぁすごい」感が
目減りしてしまっていたかもしれません。
お話も、思ったほど裏も無くて、想像通りの展開でした。
でも音楽も楽しめて、ストーリーも分かりやすいハッピーエンドで
楽しい作品だったと思います。

あれだけ「ライティング(照明)」の話をするんだから、
どんな照明を作るんだろう、誰がこの舞台の照明を担当している
んだろう、と思ったら、やっぱり原田保さんでした(笑)。
ビリーが作った照明よりも、その直後の照明がキレイだったなー
という印象が強いですね。

「生で観ておけばよかった」と後悔するほどでは無いですが、
全く興味が無かった訳でもないので、観られて良かったな。