池袋で観た舞台のインパクトが強すぎて、気分が悪くなって
しまったりしたのですが(笑)、のんびり地下街を散歩したり
珈琲を飲んだりしてクールダウンしてから、再度歌舞伎座へ。
「八月納涼歌舞伎」第三部 歌舞伎座 3階2列
私は今回この第三部が一番観たかったんです。
でも、チケットの売れ方でみると、三部が一番チケットが残っている様子。
そうかぁ、やっぱり私は歌舞伎を観るセンスが無いのね・・。
しまったりしたのですが(笑)、のんびり地下街を散歩したり
珈琲を飲んだりしてクールダウンしてから、再度歌舞伎座へ。
「八月納涼歌舞伎」第三部 歌舞伎座 3階2列
一、通し狂言 盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)
私は今回この第三部が一番観たかったんです。
でも、チケットの売れ方でみると、三部が一番チケットが残っている様子。
そうかぁ、やっぱり私は歌舞伎を観るセンスが無いのね・・。
一、通し狂言 盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)
この作品を最初に観たのは、コクーン歌舞伎でした。
ドロドロした展開と、歌舞伎らしい「それ、あり得る?」と思うような
偶然の一致で話が進んでいくもので、決して明るい話ではないけど
私は結構好きなんですよねぇ。
今回は小万を七之助丈、源五兵衛が幸四郎丈。
まあ、素敵な組み合わせ♪と、楽しみにしておりました。
七之助さん、綺麗だわぁ。
小万は悪女なんでしょうけどね、生粋の悪女と言う感じというより
あまり深く考えられないだけというか、ダンナの力になりたい、
と言う思いが強いけど、「そんなことしたら悪いわ」とか、
「とてもそんな事言えないわ」と言う感覚もちゃんとある感じですね。
そして「おっ」と思ったのは三五郎を演じた獅童さんでしょうか。
第一部での純朴な青年とは雰囲気が全く違っていて、この人は
根性が悪そうだな、と思わせますね。
でもそれが有無を言わせない感じでもあって良かったな。
2人して逃げ出す様子なんて、ああ、似た者夫婦かもね、という
印象も受けましたし。
あと、橋之助さんの八右衛門も好きでした。
五人斬のシーンでは、布団が避けて飛び出る赤い紙吹雪を
血に見立てたり、透明のフィルムに血を描いて、血が流れている
様子を表現したり。
このシーンはコクーン歌舞伎のグロい感じのインパクトが強くて
どうしてもそっちに引っ張られてしまうのですけど、これぐらいの
感じが丁度いいです、私は。
それにしても、幸四郎さん、静かに怖いです・・(笑)。
小万の首と共に食事をするシーンでは、源五兵衛を演じる方の
個性が出る気がしますが、コクーンで観たときは哀しさと共に
少し病的というか、サイコパス的な印象があったのですが、
(殺しのシーンが強烈でしたしね)今回私は、どうにも切ない
印象を受けたのでした。
やっぱり私はこの演目、好きだなぁ。
細かい点は突っ込みどころ満載ではありますけど(笑)。
第一部も楽しみましたが、第三部も充実しており、満足の1日でした!
薩摩源五兵衛・・・幸四郎
芸者小万・・・七之助
家主くり廻しの弥助・・・中車
ごろつき五平・・・男女蔵
内びん虎蔵・・・廣太郎
芸者菊野・・・米吉
若党六七八右衛門・・・橋之助
お先の伊之助・・・吉之丞
里親おくろ・・・歌女之丞
了心・・・松之助
廻し男幸八・・・宗之助 富森助右衛門・・・錦吾 ごろつき勘九郎・・・片岡亀蔵 笹野屋三五郎・・・獅童
廻し男幸八・・・宗之助 富森助右衛門・・・錦吾 ごろつき勘九郎・・・片岡亀蔵 笹野屋三五郎・・・獅童
浪人の薩摩源五兵衛は、芸者の小万に入れ込んでいますが、小万には笹野屋三五郎という夫がいます。源五兵衛は元は塩冶家の侍でしたが、御用金紛失の咎で勘当の身。源五兵衛は名誉挽回し、亡君の仇討に加わるため伯父が用立てた100両を借り受けますが、三五郎の罠により騙し取られます。自分が騙されたことを知った源五兵衛は、その晩三五郎夫婦が泊まった家に忍び込みますが、三五郎と小万はなんとか逃げ延び、源五兵衛はその場に居合わせた五人を手にかけるのでした。
三五郎は騙し取った100両を父の了心に渡します。実は三五郎夫婦が源五兵衛から金を巻き上げたのは、父の旧主の危急を救うためだったのです。やがて、源五兵衛が三五郎夫婦の前に再び姿を現すと…。
この作品を最初に観たのは、コクーン歌舞伎でした。
ドロドロした展開と、歌舞伎らしい「それ、あり得る?」と思うような
偶然の一致で話が進んでいくもので、決して明るい話ではないけど
私は結構好きなんですよねぇ。
今回は小万を七之助丈、源五兵衛が幸四郎丈。
まあ、素敵な組み合わせ♪と、楽しみにしておりました。
七之助さん、綺麗だわぁ。
小万は悪女なんでしょうけどね、生粋の悪女と言う感じというより
あまり深く考えられないだけというか、ダンナの力になりたい、
と言う思いが強いけど、「そんなことしたら悪いわ」とか、
「とてもそんな事言えないわ」と言う感覚もちゃんとある感じですね。
そして「おっ」と思ったのは三五郎を演じた獅童さんでしょうか。
第一部での純朴な青年とは雰囲気が全く違っていて、この人は
根性が悪そうだな、と思わせますね。
でもそれが有無を言わせない感じでもあって良かったな。
2人して逃げ出す様子なんて、ああ、似た者夫婦かもね、という
印象も受けましたし。
あと、橋之助さんの八右衛門も好きでした。
五人斬のシーンでは、布団が避けて飛び出る赤い紙吹雪を
血に見立てたり、透明のフィルムに血を描いて、血が流れている
様子を表現したり。
このシーンはコクーン歌舞伎のグロい感じのインパクトが強くて
どうしてもそっちに引っ張られてしまうのですけど、これぐらいの
感じが丁度いいです、私は。
それにしても、幸四郎さん、静かに怖いです・・(笑)。
小万の首と共に食事をするシーンでは、源五兵衛を演じる方の
個性が出る気がしますが、コクーンで観たときは哀しさと共に
少し病的というか、サイコパス的な印象があったのですが、
(殺しのシーンが強烈でしたしね)今回私は、どうにも切ない
印象を受けたのでした。
やっぱり私はこの演目、好きだなぁ。
細かい点は突っ込みどころ満載ではありますけど(笑)。
第一部も楽しみましたが、第三部も充実しており、満足の1日でした!