Disc1は豊洲に観に行きましたが、Disc2に関してはなぜだか
食指が動かず、気づいたときには先行も終わっており、これも
そういうご縁なんだろう、とライブビューイングだけ観ることに。

メタルマクベスDisc2ライブビューイング
ライブビューイング「SHINKANSEN☆RS メタルマクベスDisc2」10/4 夜
作:宮藤官九郎  演出:いのうえひでのり  
(原作 ウィリアム・シェイクスピア「マクベス」松岡和子翻訳版より)
出演:尾上松也、大原櫻子、原 嘉孝(宇宙Six/ジャニーズJr.)、浅利陽介 、高田聖子、河野まさと、村木よし子、岡本健一、木場勝己  他



私はミッドランドスクエアシネマに行きましたが、満席とは
言えない状態でしたね。8割がた埋まってはいましたけど。
以前に髑髏城で行った時には、ミッドランドの夜公演はなかなか
チケットが取りづらかったことを思うと、少し寂しい感じ。
(風とか月に関しては観に行っていないので分かりませんが)
ライブビューイングがあるのは有難いんですが、私みたいに
「ライブビューイング観ればいいや」と舞台に行かない人も
一定数居ると思うので、集客という意味では難しい面もあるのかも
という感じですね。




 
生で観たわけじゃないので、比べていいものか・・とは思いますが
Disc1と比較しても、あまり大きく変わっていないなぁ、と。
オープニングの映像もおそらく同じじゃないかと思います。
髑髏城の七人がシリーズによって大きく変わっていたので、どうしても
その感覚だったのですが。
まあ、これは「マクベス」というベースになる古典があり、かつ
脚本もクドカンという劇団外の方ですから、髑髏城ほどには変えられない
のかもしれませんね。
とはいえ、「冷やし中華始めました」や「筧さんからのラスクの差し入れ」
とか、そこまで同じとはね(笑)。
ザギトワとかマサルネタは映画館ではまったく受けてませんでした(爆)。

もちろん、Disc2ならでは!なものもあって、それの一つが岡本健一さんの
バンクォー(とエクスプローラー)ですね。
そうそう、岡本さんってミュージシャンでしたね、とギターを弾いたり
歌っている姿を見て失礼ながら思い出しました(笑)。
最近は俳優として拝見することが多かったので、歌っている姿は
とても新鮮でしたし、やはりカッコよかった。
「大きい子供がいそうな、年長者」ネタでイジられてましたのが笑えた(笑)。

あとは徳永ゆうきさんの徳永君かな。
演歌を歌っていらっしゃることは存じていましたが、この舞台で
どうやって使うんだろう?と思ってましたが、演歌調の歌にしたのか・・
というのも新鮮でした。何だかんだで通る声ですよね。

このシリーズのキャストが発表された時に、一番「ピッタリかも?」
と思ったのは、ランダムスター夫人の大原櫻子さんでした。
無邪気な残酷さや、病んでいく姿が一番しっくり来る気がしてね。
歌が上手いのは知ってましたし。
病んでいく様子については期待通り。思った以上にカカア天下というか
気の強いキーキーした奥さんだったのは、意外だったかなぁ。
ちょっと若いが故の、勢いはあるけど浅はかな感じのする女性でした。
良い悪いとかではないんですけどね。
「あーあ、小さいほうにすれば良かった」と言う少しふてくされた
というか投げやりな感じは、今回のランダムスター夫人をよく表して
居た気がします。

そして、ランダムスターの尾上松也さん。
おそらく食指が動かなかったのはこの方が原因かなぁ。どうしても歌がね・・。
もちろん下手じゃないですが、音域が狭い感じというか、苦しそうに
歌うときがあるし、やはりバリのミュージカル俳優さんに比べると
どうしても不安定なところがありますしね。
それは置いておいても、やはり「ああ、歌舞伎役者さんですね」
と思い出す言い回しになる時がありますよねぇ。殺陣もね。
まあ、見得を切ったり、海老反りがあったり、ポジティブに歌舞伎の技を
使っているので、それもアリかな、とは思います。
全体に気弱なランダムスターという感じでしたね。もしかしたら
大原櫻子さんの演技のせいでそう見えただけかもしれませんが。
そして、怒られちゃうかもしれませんが、染五郎時代の幸四郎さんか?
と思っちゃった時がありました。

そして、Disc2は劇団員が結構揃ってたんですね。
聖子ちゃん、エマちゃんに村木よし子さん、インディさんに
サンボちゃん(河野さん)、逆木さん。
劇団員のみなさん、やっぱり好きだなぁ〜。
そういう点では、観に行ってもよかったかも・・とちょっと思った(笑)。

そして「これ誰?」と思ったグレコが浅利君でした。
(すみません、キャストを把握してなくて・・)
どちらかというと、身長のせいか気弱な役を演じることが多かった
ような気がしますけど、男臭い、男らしい役で驚きましたよ。
聖子ちゃんをお姫様抱っこじゃなくて、おんぶしてたのは、まあ
仕方ないかな、とは思いますが(爆)。

あと、レスポールJrは原さん。この人はJの方なのかな?
ダンスはキレキレでカッコよかったです。ただお歌が残念だったけど。
Disc1と同様、作品におけるインパクトはイマイチかもしれませんが
そこはやはり、森山未来君と比べちゃうと気の毒ですし。
木場さんは安定の木場さんでした。
王殺しのシーンはDisc1より初演に近かった気がします、何となく。
そうそう、河野さんがパール王って、意外だった!
いつも「またサンボちゃんったら・・」っていう、面白いとか、
情けないとかっていう役ばかりだったから、シリアスなセリフを喋ってる
河野さんが新鮮で、「あら、素敵じゃない」なんて思ったりして(笑)。

生の舞台で観る4時間はあまり苦にならないのですが、ライブビューイング
では4時間は長く感じたなぁ。
仕事がバタバタしていて疲れていたし、必死にフレックスで職場を離脱
してきた事もあり、途中で寝落ちしてしまいましたよ・・。
生の舞台とLVでの比較はフェアじゃないことは承知の上ですが、
私はDisc1の方が好きでした。

ふむ。次はDisc3@豊洲ですね。
本編には何の影響もないシーンも多いので、もう少しタイトにして、
もう少し短くなるといいなーなんて思ったりしますが、どうでしょう。