年間3日間取得しなければならないお休みがあり(not 年次有給休暇)
遠征用に、6月のうちに1日取得する予定でした。今更変更も出来ないし
せっかくだから、有効に使いましょ、と思い、早朝に11キロほど
ジョギングをした後、朝イチの上映に間に合うように、出かけました。

ストーリー・オブ・マイライフ「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」
監督グレタ・ガーウィグ
出演:シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、フローレンス・ピュー、ティモシー・シャラメ、メリル・ストリープ 他
【あらすじ】
しっかり者の長女メグ、活発で信念を曲げない次女ジョー、内気で繊細な三女ベス、人懐っこく頑固な末っ子エイミー。女性が表現者として成功することが難しい時代に、ジョーは作家になる夢を一途に追い続けていた。性別によって決められてしまう人生を乗り越えようと、思いを寄せる幼なじみローリーからのプロポーズにも応じず、自分が信じる道を突き進むジョーだったが……。《アメリカ製作》


とはいえ、最初は観たい作品ではなかったのですよね。
「若草物語」に興味が無かったので。
でも、メリル・ストリープが出ているのであれば・・という事で。
私、「若草物語」を何となく知ってるんだけど、本を読んだのか
読んでいないのか、思い出せない・・・。 




こんな話でしたっけ、「若草物語」って。
もちろん、「そうそう」と思い出すところもあったのですが、
そうでもない所もあったりして。どうやら思い返すと、私の中の
「若草物語」は「ガラスの仮面」の劇中劇だけの知識だったようです(爆)。

これは先日観た「ハリエット」とは違って、アメリカ北部の話。
同じように奴隷制度についての話があり、マーチ家のお父さんが南北戦争に
出征していますので、ほぼ同時期の作品なんですね。
それにしても、受ける印象の違う事といったら・・。

このマーチ家の4姉妹はそれぞれに個性がしっかりしているのだけど
ジョーに関しては、現代でもこういう人が居そうな気がします。
そういう意味で、古臭さを感じなかったなと思いますね。
きっと女性は「私はジョーに近い」とか「ベスに近いかな」とか
思い浮かべながら観たりするんだろうな。
それにしても、ティモシー・シャラメはいい意味でちょっと印象が違った。
あの麗しい姿と、今まで拝見した役柄がちょっと浮世離れした印象
だったけど、等身大の同年代の男性・・という感じで親近感を覚えました。

とはいえ、あのエンディングはなあ。
「結婚」=「幸せ」というステレオタイプを押し付けられて、
よりによってジョーがそれを受け入れちゃうっていうのが、呆気ない。
まあ、あれを「結婚=幸せ」という概念を、お金で買い取ったという
強烈な嫌味と受け止めることもできる気がしますけども。

個人的に、ルリユールを少し習っていた事があったり、カリグラフィーで
ギルディングなんかをやっていたので、最後の製本シーンはちょっと
見入っちゃっいました。
いつかちゃんと「若草物語」読んでみてもいいかな。