久しぶりに朝起きた時に歯の痛みを感じない朝。
痛みが無いって、ありがたいなぁ・・と思いますね、改めて。

Public「パブリック 図書館の奇跡」
監督:エミリオ・エステベス
出演:エミリオ・エステベス、アレック・ボールドウィン、ジェナ・マローン
【あらすじ】
オハイオ州シンシナティの公共図書館のワンフロアが約70人のホームレスたちに占拠された。記録的な大寒波の影響により、市の緊急シェルターがいっぱいで彼らの行き場がなくなってしまったのだ。彼らの苦境を察した図書館員スチュアートは図書館の出入り口を封鎖するなどし、立てこもったホームレスたちと行動をともにする。スチュアートにとってそれは、避難場所を求める平和的なデモのつもりだった。しかし、政治的イメージアップをねらう検察官やメディアのセンセーショナルな報道により、スチュアートは心に問題を抱えた危険な容疑者に仕立てられてしまう。《アメリカ製作》


連休中は映画かなー、という事でミリオン座。
もちろん、1席飛ばしでしか座れませんが、それでも結構
埋まっていたような感じで、ちょっと嬉しくなりますね。




割と評判がいい作品という事で、確かに良作だなとは思います。
良作というか、良心的な作品というか。
ただ、そういう作品というのはエッジが効いていないというか、
ちょっと「奥行きが無い」感じがしてしまうんですよね。
実話の映画化に良くあるんですが、これは実際の記事に着想を得た、
という事ですけど、あくまでフィクションっていう事でしょう?

図書館職員のスチュアートが「本に助けられた」と言うけれど
具体的にどう助けられたのかがフワっとしてるので、彼の行動の
原動力というか本心もフワっとして見えてしまう。
自分もホームレスだったのであれば、お金を渡されるという事を
ホームレスがどう思うか、想像がつかないのかな、とか。
交渉役の警察官とその息子との関係性も、全く何も解決していない。
極寒の中路上に横たわるハメになった検察官は、その事で何か
気づいたのか、気づかなかったのか・・。
(そもそも自分で画像をSNSにアップすれば良くね?と思うし。)
「声を上げた」とホームレスは言うけれど、声を上げたことで
何かが変わるのだろうか?と思えてしまう程の能天気なラスト。

ま、一番大きかったのは私が「怒りの葡萄」を知らなかった事・・かな。
これは私が無学だったので、私に非があるんですが(笑)。

決してつまらなかった訳ではないんですよ。
スチュアート役のエミリオ・エステベスはこの役にハマリ役だと
思うし、ホームレスには魅力的なキャラクターも多かったですしね。
あと、メディアの怖さというか、世論がミスリードされるというのは
怖いなぁ、と思いましたね。