観たのはずいぶん前です。
観劇は後から振り返る時に便利なように「観た日」にアップする
という事にしていますけど、配信はいいかなあ・・という事で
のんびりアップする事にしました。

プレイタイム「プレイタイム」
2020年7月12日(日)19:30〜
会場:Bunkamuraシアターコクーン
配信場所:イープラス「Streaming+」
原作:岸田國士「恋愛恐怖病」ほか
構成・演出:梅田哲也  演出・美術:杉原邦生
出演:森山未來、黒木華、北尾亘






配信にあまり積極的ではない私が、なんで観ようと思ったのか 
あまり記憶が無いのですが、やはり「生で観る」という事に
飢えていたことと、キャストのお二人に惹かれた、という事に
尽きるかな、と思います。
正直、内容については全く関知せず(笑)。





時間となり始まるけど、照明が点いていて、キャストは見えず。
うーん?と思っていると、舞台裏の様子なんですよね。
楽屋のあるエリアだったり、舞台の袖だったり、舞台上のバトンだったり。
何ていうのかな、眠っていた劇場が動き出す・・と言う感じでしょうか。

ただ、個人的にはここは、ちょっと辛くてね。
乗り物酔いしやすい、三半規管の弱い者にとっては、ブレの多いカメラワーク
をずっと小さな画面で観ているって、かなり辛かったです。
なので、なかなか集中して観られなくて。(「早く終わって・・」と
念じながら観ていた)
ええ、ええ、分かってますよ、これは私の問題なので、作品がどうこう
と言うものではございません。

芝居の部分は岸田國士さんの「恋愛恐怖症」なんでしょうね。
岸田さんらしい言葉遣い、レトロな雰囲気がもう、黒木華ちゃんに
ドンピシャでした。この頃の日本語って素敵だなぁ、と思わせてくれます。
もちろん森山未來くんも、こういう役が似合いますよね。
本当は好きなのに、気のないふりをして振り回す女の子と、相手の心を
測りかねる男の子の微妙な駆け引きと、初々しさが伝わってきました。

終演後は、舞台のバラシをしているスタッフさんが観られてました。
私個人としては、これが面白かったなぁ。
本当に機能的で、無駄のない動きでサクサク片付けていかれるんですね。
序盤の「劇場が動き出す」の部分の対になる感じというかな。
芝居の部分だけを配信する作品が多い中、芝居の部分も含めて全体を
プロデュースしてあって、芝居はもちろん、劇場やスタッフを含めて
「演劇」の再起動を表現した、という印象の作品でした。

シアターコクーンかぁ。
1年に10回ぐらい行っていた頃もあったし、本当に色々な作品を観たな
と思うんですけど、蜷川さんが亡くなった後ぐらいから、どんどん
行く頻度が減ってきてしまったんですよね。最後に行ったのはいつだったか。
と思って調べたら、去年の9月「アジアの女」が最後だったみたい。ひえぇぇ。
いい劇場だと思うんですけどね、次に行くのはいつになるのかな・・・。