こういうご時世なので、推しの舞台を遠征せずに観られるのは
大変ありがたいです、刈谷とはいえ。ありがとうございます。

オトコ・フタリ
「オトコ・フタリ」刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール 3列(2列目)
13:00開演、15:00終演 《大千秋楽》
脚本:田渕久美子   演出:山田和也
出演:山口祐一郎、浦井健治、保坂知寿
【あらすじ】
ある画家のアトリエ。そこでキャンバスに絵筆を走らせているのは画家の禅定寺恭一郎(山口祐一郎)。そこには家政婦の中村好子(保坂知寿)と暮らしている。恭一郎は海外で賞を受賞するほどの画家だが、肖像画を描く事は無い。女性には不自由しないが、“愛”をテーマに引き受けたこの作品は描けないでいた。
ある日、須藤冬馬(浦井健治)と名乗る若者がアトリエに踏み込んでくる。冬馬は「母を探しに来た。母はここへ来ると言い残して家を出た。」と言うが、恭一郎と好子はその「母親」に心当たりがない。結局、母をこのアトリエで待つと言う冬馬との奇妙な同居が始まったのだが−。




地元公演は、前方席でも端っこが配席されることが多いのですが
今回は、2列目のどセンターでした、ラッキー。
そう言えば、浦井君が舞台で日本人役を演じるって、珍しいですよね。
私が思い出せる限りでは、「宝塚BOYS」と「デスノート」ぐらい
じゃないかな〜と思うんですが。

それにしても、開演前や幕間での客席でのおしゃべりが多い!!
注意なんか、放送されても聞いてないもんなぁ・・・。





まあ・・・想像通りの作品ですね。「推しを愛でる」ための観劇(笑)。
何が残念かって、ストーリーの浅さというか、設定の薄っぺらさかな。
ええ、想像はしておりましたが(笑)。

確かアテ書きだったという記事を読んだ気がするのですが
そのせいもあってか、山口さんも浦井君も活き活きしているというか
楽しそうで、役を演じているんでしょうが、素の部分を見ている
ような気持にさせてくれますね。

設定が薄っぺらいと書きましたが、山口さん演じる禅定寺恭一郎はまだ
いいんです。自分の母親との関係など、色々な事があって、今の
恭一郎が成り立っているんだな・・という事が想像できますから。

それに比べると、残りの二人は雑じゃありません?
冬馬は父が死んで、それを機会に家を出た父の後妻を追ってきた・・
はいいけど、その理由が「義理の母が好きだったから」って・・。
ああいや、別に「好きだった」でもいいんですけど、サックリ恭一郎に
言い当てられてるし、送られてきた手紙だけで「失恋しちゃった♪」って、
本気で好きだったのか?と思わずにはいられないレベル。
どう好きだったのか・・、どこが好きだったのか・・とか、全く触れられて
いませんもの。(一緒に暮らしていたのだから、一目惚れではなかろう)
その割には行動的で、アンバランスさがねぇ。

また家政婦をしていた中村好子が恭一郎の寝込みをナイフで襲うとか
火サスでもそんな事やらないでしょ?と思うレベル。
まあ、「実は本気じゃなかったの」を表したいのであれば、アリ
なのかもしれないけど・・・。

あとは恭一郎が階段から落ちるシーン。
あのカカシみたいな人形が落ちてきたときは、客席はまさに「失笑」。
叫び声と音だけで十分なんじゃないのか?

・・と、書いていたらエスカレートしてきたけど、これ、コメディー
だったよね、こういう「薄い」のも、敢えてのコメディーなんだよね?
私はコメディーが得意じゃないので、真摯に向き合ってしまったけど(笑)
コメディーにマジになってるのも無粋だよね・・と、冷静になりました(笑)。

とはいえ、浦井君の歌も聞けて(東京公演では敢えて下手くそに歌って
いたらしいですが)ああ、私は浦井君の歌声が好きだなぁ・・と思ったし
嬉しそうに祐一郎さんに絡みにいって楽しそうにしている浦井君を
微笑ましく、拝見いたしました。

山口さんはミュージカルでしか拝見した事がなく、かつ、マントを
纏っているような役ばかりなので、もっと恰幅がいいというか、
ガッチリした人だと思っていましたが、思った以上にスレンダーで
足も細くて、驚きましたー。今回のような日本人で、ラフな私服っぽい
お姿は新鮮。それにしても、背も高いなぁ。

私は保坂知寿さんが初見ではないのですが、申し訳ないのですが
あまり記憶がなかったんです。ただ今回拝見してセリフを話している所や
佇まいが、濱田めぐみさんと似ているなぁ・・と思いました。
お二人とも四季出身だから・・と言うのが関連しているかどうかは
分かりませんが。

この日は大千秋楽だったので、カテコで3人からのご挨拶もありました。
浦井くんは「東京後半ではしゃぎすぎて声を枯らした」と、反省して
いらっしゃいましたが、それだけ楽しかったんでしょうね(笑)。
迷惑をかけたので「一生かけて(?!)恩返しする」そうです(笑)。
何はともあれ、無事に千秋楽を迎えられてよかったです。