イキウメの金輪町コレクション、甲に続いて乙プロです。

金輪町コレクション「イキウメの金輪町コレクション」乙プロ
東京芸術劇場シアターウェスト F列
13:00開演、14:45終演
作・演出:前川知大
出演:浜田信也、安井順平、盛隆二、森下創、大窪人衛、松岡依都美、瀧内公美
<乙プロダクション>
「輪廻TM」
「ゴッド・セーブ・ザ・クイーン」
「許さない十字架(「片鱗」より)」
「賽の河原で踊りまくる「亡霊」」



乙プロジェクトは4本なのに、1時間45分なんだねぇ・・
乙







乙プロジェクトには4本含まれていますが、全て観た事がありました。

『輪廻TM』
ある寺に棲みついた男たちは、夜な夜な地下室で秘密の実験を繰り返していた。
終に完成したその装置で、彼らは時空を超えて虫になる。
「輪廻の終わりをのぞいでみよう」

2012年「The Library of Lifeまとめ*図書館的人生(上)」で上演されている
作品ですね、それが初演かどうかは定かではないのですが。

細かい所は忘れていたのですが、佐久間一郎(安井順平)が「男ではない」
みたいなことを呟いた時に、「あ、そうだった!」と思い出しました。
これはやはり、「ゴッド・セーブ・ザ・クイーン」とセットに上演を
する作品でしたよね。順番が入れ替わっていたのは、初見の人にとっては
面白いと思います。





『ゴッド・セーブ・ザ・クイーン』
投身自殺寸前の女の前に現れた二人組。自殺を止める気はなさそうだ。
「どうせ死ぬなら体と記憶、そして残った寿命を回収したい。どうかご協力を」

これは、最初に観たのは2012年にYouTubeでアップされた時。
もともと出演予定だった演劇祭か何かが震災で中止になってしまい
その代わりに、という事でアップされたものだったと記憶しています。
ロープ1本だけを使った見事な演出だったんですよね。
それ以来、好きな演目です。
「輪廻TM」と共に2012年「The Library of Lifeまとめ*図書館的人生(上)」
で上演されていますね。

それにしても、神崎恵が住んでいたアパートが「コートニューやまだ(※
だったとはね!!(笑)

桜井(浜田信也)が神崎恵の過去を確認する時にタブレットを使っていて
時代の移り変わりを感じますね。
そして、話しているときの浜田さんの表情が秀逸なんですよ〜。
ヘラヘラしているというか、常に含み笑いをしているような感じでね。
それが天野(森下創)と違っていて、面白かったなぁ。
「死んで」「死ぬから」「自殺する」「殺す」と、同じ「死亡」を表す
言葉なのに、その使い分けだけでシチュエーションというか、心情というか
が良く伝わってくるし、セリフの間も抜群で良く練られた脚本だなぁ、
なんて関心しちゃいました。


※)「コートニューやまだ」は「聖地X(「プランクトンの踊り場」)で
安井さん演じる「山田」が管理する賃貸物件の一つですね。
ここに新たに入居した学生が、山田に菓子折りを持って挨拶に来る
と言うシーンがあります。向かいが噂好きの主人がいる「土屋理容室」で
この「ニューコートやまだ」の住人は1割引きになるという特典付き。


『許さない十字路(「片鱗」より)』
これは「片鱗」の中のほんの一部から。
これだけ短くて伝わるのかな?と思ったりもしたのですけど、分からない
からこそ伝わってくる「不気味さ」が印象的でしたね。

改めて、「片鱗」のDVDを観直してみたのですが、「金輪東図書館」が
確かに出てきてました(笑)。



『賽の河原で踊りまくる「亡霊」 乙バージョン』
賽の河原で働く鬼は、最近腰が悪い。愛用の金棒は重いので、チタン製のゴルフクラブを購入。豪快に亡者の積み石を弾き飛ばす。積んでは崩す、その不毛なゲーム に終わりはあるのか。
「考えるな、感じろ」

最初舞台では2012年「The Library of Lifeまとめ*図書館的人生(上)」
を観て、その後で。2008年に上演された「図書館的人生 vol.2 盾と矛
〜攻めるものと守るもの、武器についての短篇集〜」。をDVDで観ています。
そう考えると2012年の図書館的人生からの作品が多いんですね、今回。
(演出というか上演パターンは全然違いますが)

面白いですね、この作品も。
もう、この作品を知っているから最初から「鬼」を注目して見て
「鬼」に共感しながら拝見しておりました。
亡者の事ばかり考えられるけど、鬼の立場で考えていないよね、って
気づかされる作品。

鬼ごっこだって、「負けた人」が鬼になるんだったよな。
誰も喜んで鬼役をやったりしなかったよな。

奪衣婆も見ていると、「あがり」でホイッスルを吹く前には「うんうん」
って頷いていたりするのに、今回気づきました。


甲も面白かったけど、私は乙の方がイキウメらしいなぁ・・と思うし
全体のまとまりも良かった気がするので、こちらの方が好きかな。
バス停
前回は写真に撮ってこなかったけど、ロビーにあったバス停と


ジオラマ
「外の道」W.I.Pで作った金輪町のジオラマが展示されていました。
このジオラマの案内には
「密になると消えます」「さわるのきらいです」とか書かれていて
「混雑時には撤去します」「触らないでください」と書かないあたり
いかにもイキウメっぽくて、クスっとしちゃいました。

岩本さんに加茂ちゃん!お元気そうで何よりです。