MONOは地方公演があるなら是非観たいけど、遠征してまでは
観ないなぁ・・特にこのご時世なので。という訳で今回の公演は
諦めていたのですが、土田さんが「チケットが売れない」と呟いて
いらっしゃった事が印象に残っていた所に配信があると知ったので
それならば!と。

アユタヤ「アユタヤ」(3月6日あうるすぽっとでの公演)
作・演出:土田英生
出演 水沼健、奥村泰彦、尾方宣久、金替康博、土田英生、石丸奈菜美、高橋明日香、立川茜、渡辺啓太
【あらすじ】
軽き心持で意見を述べたら皆から騒がれ、依怙地になったら戻れなくなった。大勢が迫ってくる。逃げろ逃げろ、ゆうとぴあに駆け込め。17世紀前半のシャムロ(現在のタイ)、王宮のあったアユタヤ郊外に『日本人町』があった。様々な理由から祖国を離れ暮らす人々。しかし、そこからも逃れて肩を寄せ合う人たちがいた。全ての群衆から逃れ、安息の場所を求めるのだ。辛辣な時代に一瞬の夢が見たい。時代劇なのに現代劇。




「東京公演の生配信・アーカイブ付き」「大阪公演のアーカイブ」
どちらも選べたのですが、(大阪の生配信には間に合わなかった)
やはりここは「生配信」だよねぇ・・と東京公演版のチケットをGETです。
配信なので、感想はサクっとね。





もともと土田さんは悲劇を書くつもりだったけど、どうしてもできなかった
と書かれているのを拝見しました。
確かに、この設定なら悲劇に出来ただろうなぁ・・と思いましたし。

日本を出て海外での生活に賭けた人たちが住むアユチア(アユタヤ)。
でも、海外でも「日本人街」が作られているし、入植したらまずそこの
ボスに挨拶に行かないと生活は出来ないし、何だかんだと日本での身分が
そのまま引きずられているようなところもある。
ハーフの人は何気に見下されていたりするので、何だかどの時代でも
どこに行っても、残念な所って変わらないんだなぁ・・と思います。
結局、住んでいたアユチアを追われるような形になってしまったわけで。
だから「ユートピア喜劇」と書かれていても、そこまでユートピア感が
ある・・って言う感じではないかな。

ただ、どんな状況であっても、分かり合えたり、協力しあったりする
事は出来る、ユートピアを夢見たり、ユートピアを目指していく事は
出来るよね、って言われたような気がする作品です。
だから「ユートピア喜劇」が間違っているという気はしない。

いい意味で、癖のないMONOっぽい作品だったんじゃないかな。
金替さんは割と「不思議な人」と言う役どころが多いと思うんですが
今回は「不思議」度低めで、無骨でまじめな方を演じていらっしゃいました。
ただ、最後のエピソードはちょっと私は納得しかねる(笑)。
「また怒って迷惑をかけるかもしれないから、一緒に行かない」
って、ちょっと弱い気がするんだけど、まあ「強く誘ってほしい」という
構ってちゃんの裏返しだったのかもしれないな(笑)。

尾方宣久さんは落ち着いた、「歩く性善説」みたいなキャラ(笑)。
でも、そういう人だからこそ、損をする時もあるけど、人は集まるんだね
というのを地でいくポジションでした。しっかりこの作品の軸に
なってらっしゃいましたね。

凄く刺激的な作品か?と言われると、違うとは思いますが、観ていて
心地よいと思える1本だったなと思います。
なかなか集客が厳しいんだと思いますが、また愛知県で公演をしてくれたら
是非観に行きたいと思っています。

ただ・・・ライブ配信視聴者が30人弱って寂しすぎる・・・・。