甲と乙は劇場で観たけど、地方住みとしてはそれが限界ですので
残りは配信で・・という事で楽しみにしておりました。

金輪町コレクションアーカイブ
「イキウメの金輪町コレクション」丙プログラム/節分祭
・コント(作 安井順平)『インタビュー(「CO.JP」より)』
・弁明
・落語『高速ジジババ(「生きてる時間」より)』
・奉納劇『賽の河原で踊りまくる「亡霊」 丙バージョン』
2021年2月、東京芸術劇場シアターウエストで収録。







丁度忙しい時期だったので、もう少し視聴機関が長いといいのに・・
と思わなくもないですが、観られるだけありがたい。
配信期限の最終日ギリギリで観終えました。
甲も乙も扱っていた話は全部観た事があったのですが、「生きてる時間」
は観たことが無いので、丙だけは初見の作品が含まれていました。



 

金輪町で行われる節分祭が舞台になっています。
そういう意味で一貫性があり、丙が一番「1本の作品」と言う感じがするかな。


『インタビュー(「CO.JP」より)』(作 安井順平)
節分祭のイベントコーナーでは、金輪町役場地域課がコントに挑戦。

作家さんの新作出版にあたって、インタビューをするというシチュエーション。
インタビュアーの不思議な相槌でペースを崩さる作家と、その合間に
不思議に割り込んでくるカメラマン。
このイノセントに空気の読めないインタビュアーを演じる浜田さんが
ピッタリすぎて、本当に浜田さんってこういう人なんじゃ・・?と
思えるぐらいです。(浜ちゃんは結構物静かな人って印象ですけどね)
3人の会話の間が抜群です。

・・・というコントを役場の人が節分祭の際に出し物としてやっていた・・
というオチでした(笑)。まあこの3人、役場の役人と言われるとまた
そう見えちゃうので不思議です(笑)。

 

『弁明』
金輪町ミステリーツアーへの苦情に対し、主宰の二人が弁明します。

コントの次の出し物は、金輪町のミステリーツアーを企画したら苦情が
多かったとの事で、主催の2人がロビーに飾られたジオラマを見ながら
「なぜそんなツアーをしたのか」を語ります。
この二人、「聖地X(または「プランクトンの踊り場」)」に出てきた
不動産屋さん(盛さん)と、その幼馴染で複数の不動産を所有して
(法人化してた!)ベーカリー経営(ちゃんと開店したんだ!)山田さん
(安井順平)の二人。
盛さんの着ていたスーツは、「聖地X」の時と同じなんじゃないだろうか。

もう、「聖地X」観た事がある人にとっては「うほほっ♪」と思うネタが
いっぱい出てくる、出てくる・・・・!
(逆に言うと観ていないと、そこまで面白くないかもしれない)
私は色々とニヤニヤしちゃって、とても楽しく拝見しました。

 

落語『高速ジジババ』(「生きてる時間」より)
リタイアした老夫婦のもとに、保険のセールスマンが訪れる。
富裕層向けの特別な商品があるらしい。寿命が伸びるというそのサービスとは。
「時間、売ります」

この落語を披露するのは、プロの噺家さんではなく、金輪町にある
「山田理容店」のご主人、と言う設定。(実際は本物の噺家さんです(笑))
ええ、「聖地X」で山田家が所有してる「コートニューヤマダ」の向かい
にある理髪店で、「金輪町のCIA」と言われる、噂話好きのご主人でした!
仕入れた噂話を、定期的に披露している・・と言う設定。

「高速ジジババ」のお話そのものは、哲学を専攻していた前川知大さんらしい
ロジックが面白いものでした。
単純に自分達の時間が速く流れる事で、「浦島太郎」みたいになるのかな
と思ったら、自分の時間は速く流れるので、結局、相対的に自分以外の
時間が流れるのが遅くなり待つ時間が延びる・・。(結局意味ないじゃん!)
というコロンブスの卵的な面白さがありました。
(すみません、他の方は「当たり前じゃん」と思うレベルかもしれません)
これ、普通の舞台でも観てみたいなぁ。


 

奉納劇『賽の河原で踊りまくる「亡霊」』丙バージョン
節分祭の締めくくりは、鬼の交代を告げる奉納劇。
どこに奉納するかって?もちろん大岩様(金輪寺)に決まっております。

金輪町におけるこの作品の「鬼」役は、どこかの神社の「福男」みたいな
ポジションなのかもしれませんね。
今年の「鬼」は金輪町のスーパーの店長(松岡依都美)だそうで。
私が今まで観た中で、「女性」が鬼を演じるのは初めてですね。



私の中では「丙」はまあ、生で観なくていいか、と思っていたのですが
(どう頑張っても2本しか観られないので仕方なかったんですけどね)
結果としては「丙」も同じように面白くて、勝手に「対象外」にしちゃって
ごめんね、って言う感じでした(笑)。

7月には1年越しの「外の道」も予定されています。
この状況では、また去年みたいな払い戻し祭りがいつ起きるか分からず
不安ではありますが、劇団側や主宰側は私以上に不安だと思いますので、
とにかく、楽しみに待ちたいと思います。