初演は東京(確か浦井君の誕生日)と刈谷の大千秋楽を観ていました。
これは浦井君が出演していなくても、結構好きな作品。
と言っても、このご時世なかなか再演のために遠征もなぁ・・と思うなか
名古屋公演をして頂けて本当にありがたいです。

GHOST「ミュージカル GHOST」愛知県芸術劇場大ホール4列(3列目)
12:00開演、14:55終演
演出:ダレン・ヤップ
出演:浦井健治、咲妃みゆ、水田航生、森公美子、ひのあらた、松原凜子、栗山絵美、松田岳、西川大貴、小川善太郎、染谷洸太、宮野怜雄奈、山野靖博、吉田要士、上田亜希子、國分亜沙妃、華花、湊陽奈、元榮菜摘
【あらすじ】
温厚で誠実な銀行員のサム(浦井健治)は、芸術家である最愛の恋人モリー(咲妃みゆ)と幸せな日々を送っていた。ある夜、外出先から家路を辿る道中にモリーは「あなたと結婚したい」と打ち明ける。これまで避けていた突然の結婚の話題に戸惑いを隠せないサム。「愛してる?」と問いかけてもいつも曖昧にしか答えてくれないサムに、モリーは「なぜきちんと言葉にして伝えてくれないの?」と、不安な気持ちをぶつける。その時、暗がりから一人の暴漢が襲いかかり、サムと揉み合いになる。動転し狼狽するモリーの悲鳴が響き渡るなか、一発の銃声が夜の路地を引き裂いた。男を追走するも取り逃してしまったサムがモリーの元へ戻ると、そこには彼の名前を呼び続け縋り泣くモリーと、血だまりに沈む自分の姿があった。



モリー役を前回拝見した咲妃みゆさんか、今回初めての桜井さんか
で少し悩みましたが、桜井さんの事を存じ上げない事と、日曜なので
ソワレはちょっと遠慮したくて、マチネの咲妃さんの方で。

今回は実質3列目。下手ブロックの一番センター近くの通路側。
非常に舞台が良く見える場所でありがたい。
2階建てのセットなので、前すぎてもちょっと首が辛いので。

再演であり、また作品自体については以前書いちゃっているので
今回の感想は本当に直感的なものだけ簡単に。

前回の1回目の感想。



前回の大楽の感想。


 

舞台にはスチールのドアがいっぱいついた壁のようなセットがあり、そこに
「GHOST」の文字が映し出されています。ああ、そうね、こんなセットだったわね。
たかが3年前の事なのに、すっごい前のような気がします。

コロナ禍で演出のダレンはリモートでの演出だったとか読んだ気がします。
その影響があったのか、無いのかはは分かりませんが、演出に関しては
殆ど変わってないんじゃないのかな。
悪人が死んだあと、黒い布に巻き取られて行くところは、あんな恰好の
ダンサーさん達が一杯いたっけな?と思うけど、そこも正確な記憶はないし。
あと、前回は結構モリクミさんがアドリブかましてきていたんですが
今回はあまりそういう感じじゃなかったかな。

今回改めて、前回の自分の観劇の感想を読み返してみたのですが
今日感じたのと同じような事を書いてて、忘れちゃってる自分もどうかと
思いますが、結局私も成長しとらんな、と笑えて来ました(笑)。

まず、やっぱり浦井君が銀行マンに見えない(笑)。
何ならビジネススーツが似合わない(爆)。
水田君は銀行マンっぽかったですよ、若いのにイキっちゃってる都銀の
本社勤務の行員って言う感じかな。浦井君はあのジャケットサイズが
合ってるのかなぁ。姿勢が悪いのか、背中の肉付きが良すぎるのか・・・。

そして、紙のアドレス帳っていうのが時代を感じるわぁ・・。
大手の銀行だったら、生体認証とか使っててもおかしくないと思うよね。
今時銀行口座もネットで開設できるし、中華もきっとUberEatsで頼めるし
っていう現代的な設定が無いにもかかわらず、スマホ持っていたりするので
そこが違和感だったかなぁ。原作が昔だから、現代に上演する時の歪みで
仕方ないんだけどね。

前回とキャストが違うのはカール役の水田航生君。
水田君のカール、良かったです。小心者で、小心者だからこそ悪事に手を
染めて、そして開き直る・・っていうのが、とても納得感がありました。

前回と同じオダ・メイ役の森公美子さんはもう、オン・ステージですよ(笑)。
モリクミさん以外に考えられない役だと思わせるほど。
そして客席を力づくでねじ伏せて盛り上げていくのは、さすがとしか言いようがない。

咲妃さんの可憐さ、悲しさに押しつぶされそうな姿は、女の私から見ても
「守ってやりてぇ」と思わせる女子力に溢れていて(決して媚びた女子力
ではなく)素敵でしたねぇ。
ただ、序盤はちょっとお歌が不安定に感じたのは私だけ?
二幕からは俄然、安定してきたんですけど。(まあ難しい歌だとは思う)

浦井君は、いい意味で浦井君でした。
序盤は本当に咲妃モリーと一緒にいるのが楽しくて仕方ない、と言う感じだし
モリーを見る表情の優しい事ったら・・。
カウチに二人が倒れこむ時のリードの仕方で男らしさを感じたりもしたし。
モリーの為に必死になる所も、絶望を感じるところも、全力、と言う感じでね。
ああ、あと回し蹴りね(笑)。足が綺麗に上がってタイミングも良くて
カッコ良かったわぁ。さすが、アクション学んだだけある(笑)。

やっぱり最後には泣けちゃうし、悲しい話ではあるのだけど、死んだ恋人の
「もう一度姿を見たい」という願いが叶えられ、生前は言葉にできなかった
「愛している」を伝えられるなんて、こんな幸せな死はないよね、と
思えるようになったのは、このコロナ禍を経たからなのかもしれません。

原作の映画を割ときちんと踏襲しており、映像と演劇的な工夫(ドアの
すり抜けのシーンとか)が活かされた演出も好印象。楽曲も悪くないし
やっぱり好きな作品だな、と思いました。
ハリウッド映画の舞台版って一番、権利関係がややこしいという話を
読んだ事があるので、円盤化とかは難しいのかもしれませんが、これなら
また観てもいいかな(王家の紋章はもうお腹いっぱい)と思う作品でした。