幕が開いて間もないこちら、観に行ってきました。
私はデジタルチケットじゃなく、紙チケットを選択したのですが
何となく、紙チケットの人の方が多かったような気がするなぁ。

フェイクスピア
NODA・MAP第24回公演「フェイクスピア」
東京芸術劇場プレイハウス 2階C列
19:00開演、21:05終演
作・演出:野田秀樹
出演:高橋一生、川平慈英、伊原剛志、前田敦子、村岡希美、白石加代子、野田秀樹、橋爪功
【あらすじ】
舞台は青森の恐山(おそれざん)。
“イタコ”見習いの「皆来(みならい)アタイ」(白石加代子)が50回目のイタコ名代の試験を控えていた。そこでアポイントをダブルブッキングしたことで出会うmono(高橋一生)と楽(橋爪功)。彼らは話の途中で、シェイクスピア四大悲劇のセリフを語り始める。彼らは何者なのか、そしてmonoが持つ小さな箱は何なのか・・・。



また2階席かよ・・。本当に東京芸術劇場とは相性が悪いわ。
さてさて。とりあえず今回2階席で観てみて、めっちゃ満足するか、
あるいは、もう一度観てみたいと思えたらリベンジで大阪を狙うか
と思って劇場へ。
(この時点でまだ大阪公演のチケットは先行前でした)

舞台模型
舞台模型は、劇場入って左側、階段の下の辺りに設置されていましたが
目立たない場所だったので、気づいている人はあまり居ない様子でした。

開場後すぐに入ったのですが、とても記憶に残っているのが
大瀧詠一さんの「夢で逢えたら」。
一時期よく聞いてたなぁ・・・その時はそういう印象しかなかったのですが
観終わった今では、めっちゃ示唆に富んでるじゃねーか・・と。






結論、もう一度観たいと思ったのでこの後すぐに大阪公演にエントリー。
千秋楽近くで再見する事になったので、ここでは主にキャストについて
書いていこうかな・・と思います。

まずは、mono役の高橋一生さん。
以前はコンスタントに舞台で拝見できていたけど、最近は舞台出演の
頻度が減ってしまって、至極残念。でも、さすがです。
舞台が「四代悲劇」のシーンになる時は、盒兇気鵑デスデモーナや
コーディリア、レディ・マクベスに憑依する事になるんですけど、
これが上手いんですよねぇ。
恐らく、直近でテレビドラマ(男女入れ替えモノ)を想起される方が
多いかなと思うのですが(私は観てないのでよく知りませんが)、
高橋一生さんは「から騒ぎ」で女役を演じられており、それはそれは
ビジュアル含めて見事だったので、その時のご経験が活きているな・・と。
ちょっと神秘的な雰囲気が、この役に合っていますしね。

大阪公演では、ちょっと白石さんとのやり取りで(野田さん演じる
フェイクスピアの真似をして笑いが止まらなくなってた)リラックス
した雰囲気も見せくれました。

そして白石加代子さん。
「白石加代子です、女優をやっております」と言う言葉で始まり
「白石加代子です、本日はどうもありがとうございました」で終わるだけあり
白石さんありきの作品だと思うのです。
「実は私、イタコの修行をしていたんですよ」って言われても、何の
違和感もない、いい意味でバケモノ級の女優さん。なんですが・・。
この日、序盤から白石さんがセリフに詰まっており(声は出てました)、
野田さんがプロンプをされていたとのこと。(2階席なので私は見えなかった)
終盤から白石さんの手には水色の表紙の台本が。台本を見ながらの舞台に
なっており(最初は演出かと思った)2度目のカテコからは登場されませんでした。
(1度目のカーテンコールでは高橋一生さんがぎゅっと手を握ってました)
どういうこと?どういうこと?
その後のTwitterでも話題になり、ネットニュースにもなりましたが、
ちょっと心配した脳血管障害等ではなかったらしく、一安心です。

まあ、白石さんが万全ではなかったので、そのリベンジで大阪公演を
観に行くことにしたわけですが、そんな状態でも「白石さんは白石さん」でした。

楽を演じたのは橋爪さん。
もう・・・橋爪さんの演じる孤独が堪らないですね。
四代悲劇を演じる時は朗々としているのに。
高橋一生さんが「父親」で、橋爪功さんが「息子」なんて、ビジュアル的には
おかしいでしょうって思うのに、全然違和感感じなくなっちゃうっていうのは
本当にお二人の演技力マジックです。

今回急遽大倉さんのピンチヒッターで登場されたのが、伊原剛志さん。
東京で観た時は「ああ、やっぱり大倉君のアテ書きの脚本だねぇ」と
いう印象は否めなかったのですが、大阪で観た時にはそういう印象は
全く無かったのが印象的でした。
伊原さん、「阿修羅城の瞳2003」の印象が強い(私の観劇オタクの起源
ともいうべき作品なので)のですが、実際に舞台で拝見したのは
「ガス人間第一号」1作だけのようで、驚きました。もっと観てると思った・・。

前田敦子さんは以前観た時よりも、こなれてる感じ。
野田さんが好きそうな演技してるな・・という感じかな。
あんな声の出し方して、喉を潰していないのが凄いわ・・と思うけど。
村岡さんの声は本当によく通りますよねぇ・・・。

野田地図ではよく使われるブレヒト幕も今回も健在でした。
今回は2階席だったので、床の部分がめっちゃ引きずった跡のようなものが
一杯あるなぁ・・と思ったら、それにも理由があったのですね。

舞台の中盤頃から「もしやこれは・・」と気づきはしたのですが、
野田さんの事だから、きっともっと早い段階から複線が張られていたはず。
一度で気づけない自分が情けないことこの上ないのですが、頭の造りが
違うから仕方ないもん!と開き直り、大阪公演でその辺りを再度確認
したいと思っております。

「あれ」は私が中学生の頃の話なんですよね・・・
モデルになる方が実在し、犠牲になった方が多数いらっしゃる事を考えると
この作品を複雑な思いで受け止めている方が居るのではないか・・と
思うのも事実ですが(東京に住んでいる人が、サリン事件が身近だったため
「ザ・キャラクター」は複雑だった・・とおっしゃったのが印象に残ってて。)


戯曲
次回の観劇に備えて、戯曲も買いました!
野田さんの「言葉遊び」は文字で読んだ方がピンと来るものもあるので
何だかんだと、戯曲を買って読むことが多いんですよね。
(もちろん全部ではないんですが)