先日観劇した「終わりよければすべてよし」でシリーズは終了。
という事で、ちょっと振り返ってみます。

彩の国シリーズ
(埼玉アーツシアター通信より)


【上演記録】
第1弾『ロミオとジュリエット』 1998年(大沢たかお、佐藤藍子 他)
第2弾『十二夜』 1998年(冨樫真、鶴見辰吾、宮本裕子 他)
第3弾『リチャード三世』 1999年(市村正親、久世星佳、有馬稲子 他)
第4弾『リア王』 1999年(ナイジェル・ホーソン、真田広之 他)
第5弾『夏の夜の夢』 2000年(白石加代子、瑳川哲朗 他)
第6弾『テンペスト』 2000年(平幹二朗、寺島しのぶ、鈴木一真 他)
第7弾『冬物語』 2000年(OUDS(オックスフォード大学演劇協会)
第8弾『マクベス』 2001年(唐沢寿明、大竹しのぶ、勝村政信 他)
第9弾『ウィンザーの陽気な女房たち』 2001年(江守徹、江波杏子、宮崎美子 他)
第10弾『恋の骨折り損』 2001年(OUDS(オックスフォード大学演劇協会)
第11弾『ハムレット』 2001年(市村正親、篠原涼子、夏木マリ 他)
第12弾『ペリクリーズ』 2003年(内野聖陽、田中裕子、市村正親、白石加代子 他)
第13弾『タイタス・アンドロニカス』 2004年、2006年(吉田鋼太郎、麻実れい、小栗旬 他)
第14弾『お気に召すまま』 2004年(2007年)(成宮寛貴、小栗旬 他)
第15弾『間違いの喜劇』 2006年(小栗旬、盒桐 他)
第16弾『コリオレイナス』 2007年(唐沢寿明、白石加代子、勝村政信 他)
第17弾『恋の骨折り損』 2007年(北村一輝、姜暢雄、窪塚俊介 他)
第18弾『オセロー』 2007年(吉田鋼太郎、蒼井優、盒桐 他)
第19弾『リア王』 2008年(平幹二朗、内山理名、池内博之 他)
第20弾『から騒ぎ』 2008年(小出恵介、高橋一生、長谷川博己 他)
第21弾『冬物語』 2009年(唐沢寿明、田中裕子 他)
第22弾『ヘンリー六世』 2010年(上川隆也、大竹しのぶ 他)
第23弾『じゃじゃ馬馴らし』 2010年(市川亀治郎、筧利夫、山本裕典 他)
第24弾『アントニーとクレオパトラ』 2011年(吉田鋼太郎、安蘭けい 他)
第25弾『シンベリン』 2012年(阿部寛、大竹しのぶ、窪塚洋介 他)
第26弾『トロイラスとクレシダ』 2012年(山本裕典、月川悠貴 他)
第27弾『ヘンリー四世』 2013年(吉田鋼太郎、松坂桃李 他)
第28弾『ヴェニスの商人』 2013年(市川猿之助、中村倫也、高橋克実 他)
番外編『ロミオとジュリエット』 2014年(菅田将暉、月川悠貴 他)
第29弾『ジュリアス・シーザー』 2014年(阿部寛、藤原竜也、吉田鋼太郎 他)
番外編『ハムレット』 2015年(藤原竜也、満島ひかり、鳳蘭、平幹二朗 他)
第30弾『リチャード二世』 2015年(ネクスト・シアター、ゴールド・シアター)
第31弾『ヴェローナの二紳士』 2015年(溝端淳平、三浦涼介、高橋光臣 他)
第32弾『尺には尺を』 2016年(藤木直人、多部未華子 他)
第33弾『アテネのタイモン』 2017年(吉田鋼太郎、藤原竜也、柿澤勇人 他)
第34弾『ヘンリー五世』 2019年(松坂桃李、吉田鋼太郎、溝端淳平 他)
第35弾『ヘンリー八世』 2020年(阿部寛、吉田鋼太郎、谷田歩、河内大和他)
第36弾『ジョン王』 2020年(小栗旬、横田栄司、植本純米、吉田鋼太郎 他)
第37弾『終わりよければすべてよし』 2021年(石原さとみ、吉田鋼太郎 他)


ふぅ・・・。
こうやって見ると、本当に一大シリーズだったんだなぁ・・・と思います。
(私の観劇した作品は太字になってます)







全37作を上演する企画で、確かに(番外編を除いて)第37弾で終わってるけど
「リア王」は第4弾と19弾があり、「冬物語」も第7弾と21弾があるぞ・・?
「恋の骨折り損」も第10弾と17弾がある。
一瞬「?」になっちゃったけど、このシリーズは「ヘンリー四世」や「ヘンリー六世」
を一本にまとめちゃったから(ヘンリー4世は2部で2作カウント、ヘンリー六世は
1部〜3部までで3作カウント)ダブリ作があっても、全37弾に収まった、という事か!

振り返ってみると、そもそも蜷川さんが演出をしなかった作品もあったみたいで。
キャストも本当に色々な方がご出演になっているのに驚きますね。

私が最初に観たのは、第15弾「間違いの喜劇」。
まあこれがたいそう面白くて、結局、番外編も含めてそれ以降は全制覇です。
第1弾〜14弾は観られていませんが、上記にあるように「リア王」「冬物語」
「恋の骨折り損」は2度上演してくれたので観られたし、第13弾の「タイタス・
アンドロニカス」は2006年の再演で、第14弾の「お気に召すまま」はシリーズ外
という扱いですが、コクーンでの再演を見ています。
「ロミオとジュリエット」「ハムレット」は番外編で上演してくれましたので
結局私が純粋にこのシリーズで観られなかったのは
「十二夜」、「リチャード三世」「夏の世の夢」「テンペスト」「マクベス」
「ウィンザーの陽気な女房たち」ぐらいだと思います。

そして、これらは比較的上演機会が多い作品でもあるので、このシリーズ
以外で観劇する事が出来ているので、ガチで1度も観られていない作品は
「ウィンザーの陽気な女房たち」だけ、という事かな。
うーん、でもこれはやっぱり、「ヘンリー四世」観てから、観たかったしな。

私がシェイクスピア作品を積極的に観るようになったのはやはり、
このシリーズの存在が大きいし、蜷川さんの存在が大きいですよ。

「タイタス・アンドロニカス」の時の真っ白のセットは印象的で、その中の
 真っ黒な肌で真っ赤な衣装を着た小栗君のエアロンが魅力的だったなぁ。
「間違いの喜劇」は本当に面白くてメチャクチャ笑ったし、小栗君が本番中に
 ケガして流血したけど、周りのフォローが素晴しく「舞台ってすごい」と思った。
「オセロー」での鋼太郎さんのスキンヘッドに、盒桐里気鵑離ぅ▲粥爾
 インパクトが大きかった。
「リア王」での盒桐里気鵑離┘疋ーもすごく良かったし、何と言っても
 平幹二郎さんのカーテンコールが圧巻だったのが忘れられない。
「から騒ぎ」はテンポも良くて面白い作品だったけど、何と言っても
 高橋一生さんの女役。ガチの女の人かと見まがうほどでした。これは
 今の「フェイクスピア」でも活かされている(笑)。
「ヘンリー六世」ではバラだけじゃなくて、血が滴るような肉塊みたいな
 モノが落下してくる演出にビビったなぁ。長い作品だった(笑)。
「シンベリン」はオープニングの演出と、最後に一本松が出てくる演出に
 おおおっ、と思った印象が強い。
ヘンリー四世」は鋼太郎さんのフォルスタッフが客席までいってて
 「お触り禁止です」って笑わせてたなぁ
「ヴェニスの商人」はラストの亀治郎さんが演じたシャイロックの立ち去る
 シーンが素晴らしかったな。
ジュリアス・シーザー」は演出で使った林檎が私の足元まで転がってきた
 のが想い出(笑)。
リチャード二世」はちょっとエキセントリックな印象だったんだけど、
 今思うと、とても象徴的にこの作品を表していたと思う。
「ロミオとジュリエット(番外編)」のは菅田君が半裸で走り回っていた事と、
 ラストがぶっ飛んでたことを思い出す。


鋼太郎さんの演出も素敵だけど、やっぱり思い出すのは蜷川さんの作品だね。

やっぱり最後まで蜷川さんに手掛けて欲しかった・・という気持ちは
ありますけど、それを言っても仕方がない。
鋼太郎さんが後を引き継いでくれたおかげで、最後まで観ることが出来て
本当に良かったです。昨年の「ヘンリー八世」は滑り込みセーフだったし。

「ジョン王」はどうしても心残りだけど、番外編ででも上演を・・って
鋼太郎さんが言ってくださっているらしいので、それを信じて待つのみです。