せっかくだからNetflix制作の映画を観よう企画第二弾(笑)。
もう、何を観たらいいのかよく分からなかったので、アプリが
勧めてきたこの作品に決定。

これからの人生「これからの人生」
監督:エドアルド・ポンティ
出演:イブラヒマ・グエイェ、ソフィア・ローレン、アブリル・ザモラ、レナート・カルペンティエリ
【あらすじ】
イタリアの海辺の町で、行き場のない子供たちを世話しているマダム・ローザ(ソフィア・ローレン)は、知人に頼まれ身寄りのない12歳の少年モモを引き取る。周囲に心を開かないモモは、高齢のローザに敵意を見せてばかりいたが、共に暮らすうちに少しずつ打ち解けていく。一方のローザもかつてホロコーストを経験したつらい過去があり、互いに孤独を抱えた二人には家族のような絆が芽生え始める


これがNetflixの配信のみなのか、映画館でも上映されたかは
知りませんが(少なくとも私は映画館で見かけなかった)
ソフィア・ローレンが出演しているっていうのが目玉なんだろうな。




ソフィア・ローレンの演技も凄みがあったけど、モモ役の子が
「本当にこんな子なのかな」と思うぐらいでしたね。
半グレみたいになってて、誰にも心を開かなくて、こんなヤツ絶対に
更正しないんじゃないか、と思わせるような・・ね。

私はマダム・ローザが辛い生い立ち(アウシュビッツからの生還者)
だった事を知って、二人が打ち解けていく話なのかな、と勝手に想像を
していたんだけど、それとこれは関係なかったのね。
単純に孤独な少年と老女が心を通わせていく話、という感じかな。

それはそれでいいんだけど、アウシュビッツでの辛い経験と
今のローザがあまり結びつかないというか(いや、かなりのトラウマを
抱えているのは分かるので、結びつかない訳ではないんだけども)
モモとの関係ではあまり重要性がなくて、それがちょっと物足りなかったな。
「自分なんてどうせ」と思っていたモモが、そんなに壮絶な経験をした
人が目の前にいると知って、どういう反応を示すものなのかが
ちょっと観てみたかった気がする。

結局モモはワルでもあったし、もっとズブズブに悪人になっていく事も
できた(その才能はありそうだ)けど、やっぱり子供は子供で、
誰かに必要とされたり、認められたり愛される事って大切なんだ
という事なんでしょうね。
もう少しガッツリした作品を期待していたのが正直な所ですが
時間も短いし、まあ、こんなものなのかもね。